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神話伝承相続権 その2
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とハイタッチする二人。この二人はフュージョンしないが速度と仲良しコンビネーションで他の姉弟のサポートに回るのが仕事らしい。というかそんな適当な感じで力増えていいのか。……いや、そういえば日本人って電電宮を勝手に電化製品の神社扱いし始めたりフリーダムな所があるからな。勝手に能力増やされててもいいんだろうか。
一通り自己紹介を終えて、おれっちの感想。
「とりあえず皆よく出来ましたのなでなでしてあげる」
『わーい!』
『やったー!』
『父上だいすきー!』
「可愛いやつらめーウフフフ」
ぬいぐるみや動物系の可愛さが好きなおれっちには、こいつら可愛くてたまらん。
おれっちは空腹も忘れてウフフと笑いながら神々を撫で続けた。
『ちなみにカグツチさまを斬った天之尾羽張さまも血を浴びなければ三剣と並んでいたのですが……』
『血を浴びてからは剣から完全に神へ格上げされてたりします』
「様付してるってことは……アメノオハバリって君らより格上なの?」
『我等が武神の側面を持つのは剣と触れて散った血だからこそ。武神になったのはアメノオハバリ様のおかげなのです』
『言うならば母上的な?』
「ふーん。でもそれだと夫を殺した神だよね」
そんなことを言いつつ、ふと爆弾発言に気付く。
え、アメノオハバリってイザナギの剣になる前から神だったんじゃなくて――カグツチの血で神になったの?そんな話は調べた限りでなかったぞ。というかその理屈だと我が家の包丁って――
『私だって殺したくて殺したんじゃありません!!』
「うごッ!?」
女の子っぽい悲痛な叫びとともに、おれっちの身体に衝撃。ひっくり返った俺は、痛みに悶えながらもまさかと思って目の前を見る。するとそこには――
「あの、ひょっとして貴方アメノオハバリだったりします?」
『アメノオハバリにございます!今度は殺さぬままに出会えて感激にございます!』
そういって、目の前のアメノオハバリは微笑んだ。
おれっちは正直、ちょっと見惚れた。
タックルをかました正体が、おれっちに馬乗りになるような形で見下ろしていた。
透き通る白い肌。まるで墨汁を垂らしたような美し光沢の黒髪。神話の神が着ていておかしくないきらびやかさと神秘を兼ね備える着物のような服。それを言葉にするならば、天女と言うべきなのだろうか。
ぷるんとした唇を震わせ、宝石のように透き通ったその目で見つめてくるアメノオハバリは、これでもかと言うくらいに美少女だった。思わずじいっと見つめてしまったが、視線に気付いたアメノオハバリは自分がはしたない体勢になっていることに気付いたのか、『も、申し訳ございません〜!』と慌てて飛びのいた。……もうちょっとあのままでいたかったと思ってたのは秘密だ。
「あのさ
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