紅霧異変
Part7 赤い霧
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
た。
ーーーーーーーーーーーーーー
レミリア・咲夜の二人は紅魔館の屋根の上にいた。
肩越しに赤い瞳を浮かべながら、レミリアは咲夜へ問う。
「あの人間は使い物になりそう?」
「・・・現段階では、そこまで戦力になりそうとは思いません」
少し言葉を濁しながら咲夜は答える。
「しかし、能力面に置いては多少使い物になるかと」
その言葉を聞いたレミリアは、不気味な笑みを浮かべながら空を見上げる。
「此方に死角は無し」
レミリアは右手を天に掲げた。その手には、赤黒い煙のようなものが球場に蠢いている。
「何処からでもかかってきなさい、博麗の巫女」
レミリアの瞳に、赤く、赤く、鮮血より赤い月が映し出された。
その赤黒い煙は、その月へ向かうかのような軌道を描きながら空へ直進していく。
「さあ、始まりよ」
球体が天に登った瞬間、まるで針に刺された水風船のように、『中身』が四方八方に飛び散った。
「『運命』の第一歩、スタート」
黒く、そして紅い霧は一夜で幻想郷を覆い尽くした。
だがレミリア達には誤算があった。
何も、異変解決時に動く存在は『博麗の巫女』だけでは無い。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ