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東方変形葉
幻想変化
東方変形葉55話「狂気覚醒」
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、建物の一部が壊れているだけだった。
それでも異常だ。侵入者かな?一応見に行ってこよう。



「っ・・・うう・・・」
「アレー?モウオワリナノ?マダアソビタリナイヨ」
・・・フランが、いつもと違う。
どうなっているんだ?
とりあえず、レミリアが危ない!
「アハハハハハハ!モットアソビマショ!」
フランが接近してきた。俺だと気が付いていないのか?まずい!
「『三重結界』!」
バチンッと結界にぶつかる音が聞こえる。フランの行動を制限したのだ。
スキマでレミリアを違うところに移動する。
咲夜は・・・ああ、あんな遠くの壁にもたれかかっている。恐らく気絶しているのだろう。
スキマで紅魔館門前につなげる。
「おい、起きろ。・・・あっ、メイド長〜!」
「ふえぇっ!?いえいえいえ起きてますよ起きてますっ!!」
やっぱり寝てたな。
「それよりも、美鈴」
「あれ?裕海さんじゃないですか」
「緊急事態だ」



「わかりました、咲夜さんとお嬢様の手当てが終わり次第、パチュリー様をお呼びします」
首を小さく振って頷くと、美鈴は咲夜とレミリアを抱えて走り出した。
パリーンっ!!
結界がたったの3分で壊された!ちょっと早いかな?
「ウフフ?ワタシトアソビマショ?」
「ああ、遊んでやるさ。気のすむまでな」
フランの能力は確か、あらゆるものを破壊できるんだっけ。
その真意は、弱点をあぶりだしてその部分を集中的に力を加えるというものだ。
生物にも何にでも、必ず“目”と呼ばれるかなり緊張した部分がある。ぴんと張った糸ほど切りやすい。つまりそういうことだ。
俺の能力自体は、弱点など見当たらない。
だが、体は人間だ。部位破壊されてしまえば一発だろう。
“集中と分散の境界変化”をいじる。
そういえば、フランはレミリアによると『吸血鬼としてはあり得ないほどの力を持っているわ。普段はそんな力出せないけど。だけどその力を引き出したときは破壊を司る神にも等しいんじゃないかしら、姉が言うのも情けないけどね』ということらしい。
フランは、はっきり言って天才だ。勘も良い、頭自体は非常に賢明。戦術、戦法、無知であるにも関わらずすべてが自然とうまい具合に流れていく。
おっと、フランが炎の剣を出して襲ってきた。スキマワープでスッと回避する。
「アハハハハッ!オモシロイワネアナタ!」
・・・俺のことを覚えていないようだ。心を読もうとしても、波長が乱れすぎて全く読み取れない。
げっ、炎の剣がでっかくなりやがった。
五行霊剣を使うか?いや、慣れないものをフラン相手に使ってはいけない。
「スペルカード宣言!」

幻想「マクスウェルの悪魔」

マクスウェルの悪魔とは、スコットランドのある物理学者の思想実験ないしその実験で想定される
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