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IS 〈インフィニット・ストラトス〉〜可能性の翼〜
第三章『更識簪』
第三十八話『本日は休息日和・駅前編』
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「お〜、一夏に修夜、久しぶり〜! 元気にしてたか?」
五反田食堂の一件から少しした後、俺達は都内にある駅前広場にて、中学時代の旧友である御手洗(みたらい)数馬(かずま)と再会していた。
少し爆発気味の伸び放題な頭に、狐目と細めの下縁眼鏡が特徴的なヤツだ。
背は俺たち四人の中で一番低いが、それでも一応は一七〇センチメールほどある。
「久しぶり、数馬。そっちも元気そうだな!」
「ふっふっふっ、甘いぜ一夏。俺の活力は五十三万だぜっ!」
「はははっ、相変わらずだなお前も〜」
俺たち四人は、それぞれが漫画やゲームにそれなりに詳しい。だが数馬は俺たちの中でも、その守備範囲と造詣は突出して広く深い。これに恋愛シミュレーションにでもハマりはじめたら、間違いなく“二次元オタク”の典型になりそうだ。
幸い、まだ現実の女性にモテようとしているだけ、生産性はあるだろうか。
「ところで、……そこんトコはどうなのよ?」
「え?」
挨拶もそこそこに、数馬は一夏の肩に腕を置いて、妙に含んだ言い方で質問をし出した。
「ハハハハッ、とぼけないでくれたまえ。私はすべてお見通しなのだよ、ブラザー」
「いや、だから……」
変なオーバーリアクションの数馬に、一夏の顔が戸惑いの色に変わっていく。
「またまた〜、とぼける気かね? 知ってしまったんだろ、“大人の世界”を……」
今度はやけに遠い目で、あさっての方向を見つめる数馬。
「えっと……、数馬、お前さっきから……」
一夏の困惑もMAXに達したと同時に、ついに数馬が本心を爆発させた。

「とぼけんじゃねぇぇぇぇぇぇぇええっ!! お前ら二人が女の園でウハウハしてんのは分かってんだよ、コンチキショー!! 捨ててんだろっ、もうとっくに散らしてんだろ、男が守るべき“最後の砦”をっ! やってんだろ、やっちゃってんだろ、ぁあっ!? 無垢で純情な女の子たちを、部屋に連れ込んだり、体育倉庫のマットに押し倒したり、夜のプールサイドでハッスルしたり、挙げ句は放課後の教室で人目もはばからずにリビドーしてたりするんだろっ、お前ら色に染め上げちゃってんだろっ、どうなんだぁあっ!?」

一夏の肩を掴み、激しく揺らしながら叫ぶ数馬。
……駄目だコイツ、早くなんとかしないと。
「公衆の面前で……、変なこと喚くな、この馬鹿ぁっ!!」
聞き覚えのある声とともに、数馬が真横へと吹っ飛んでいった。
見れば、濃いピンクのTシャツにホットパンツ姿の鈴が、屈んだ体勢から立ち上がろうとしていた。
鈴にしては、中々にキレイな跳び蹴りだな。
「よう鈴、一年ぶり。マジで帰ってたんだな」
「お久しぶりです、鈴さん!」
「あらっ、蘭じゃんない、久しぶり〜! あ、あと弾も」
「俺はオマケかよ、おい……」
自分で蹴り飛ばした数馬を尻目に、鈴は蘭と再
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