暁 〜小説投稿サイト〜
バカとテストと白銀(ぎん)の姫君
第二章 彼と彼女の事情
第十二話  彼女の事情
[7/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
で”ということは私に対しても覗きをしようとしていた、という事でしょうか?」
無駄に聡いとはこういうことを言うのだろうか。
いつもなら完璧に素顔を隠しているのがろうが、今その顔はひきつり、心底ドン引きしている参謀には絶対に言えない、低アングルから参謀のスカートの中の偵察写真を取ってこいとムッツリーニに命令を下していたことなど。
そして、その召喚獣の着ているロングスカートの中もまた、またあらゆる角度から撮影を試みても下着がついに見えず、二人男泣きしたことなど。
ちなみにムッツリーニ曰く、一回だけたまたま成功した写真は以前妃宮(きさきのみや)の家に行ったときに取り上げられたデジカメでのみ撮影に成功したらしいのだが、バックアップを取る前にマイクロカードごと没収されたらしい。
「参謀、部下の責任は俺の責任か?」
「そのようなことは申しません。ただお答え頂ければそれで構いません。」
下手な答えを返せばたちまちの内に自分にまで飛び火するだろう。
「……代表、見損ないましたよ?」
俺はただ土下座してみせる、上から降ってきた参謀の声はいつものソプラノの声ではなくアルトに変わっていた。

だが俺は男として間違っていないと断言しよう。

_閑話休題_

「じゃあ7人で一時間を耐えきる自信はあるか?」
「15人を上回らなければ1時間でも耐えて見せます。しかしそれを上回った場合、その時はBC連合として相手が攻め寄せてくる公算が大なのですが、(わたくし)の戦死を代償にしてくい止めるとしても10分が限界だと思います。」
「お前に抜けられると色々面倒そうだ、一応10人を振っておく。残りは渡り廊下側につぎ込むで良いか。」
そう言いながら俺はノートに割り振りをメモしていく。
こうでもしないと覚えきれないというのと、視覚化したほうが物事は考えやすいという明らかなる法則からだ。
「………今帰った。」
「土屋君、お帰りなさい。何か収穫はありましたか?」
頷きながら俺に三枚のメモを渡してきた。
そしてそこには次のようなことが書いてあった。
「BCは連合で13:00(ヒトサンマルマル)から渡り廊下、階段を強襲する模様。渡り廊下をC19名B13名指揮はC代表小山が取る、階段側はC14名B19名。指揮はBの浅井(あざい)氏が取る模様。」
「浅井氏が寝返る公算は大。ただし戦況がF有利でなければ裏切りたくともできないとは浅井氏の言葉。」
「根本は12:00から13:00まで停戦協定を結ぶ腹積もり。」
最後にもう一枚のメモは妃宮に渡したのが気になるが、メモに目線を落としながら「個人的に頼んだものです」と参謀に顔も上げずに言われ、あげくそのメモを切り刻んでスカートのポケットに突っ込まれたのだから手出し出来ない。
仮に手を出したものなら俺は、彼女の優秀な弁護士
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ