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バカとテストと白銀(ぎん)の姫君
第二章 彼と彼女の事情
第十二話  彼女の事情
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いか。ただし俺のところの奴らにも見張らせるからな。」
「結構よ!!だから、それをいい加減それを捨ててよ!」
「もちろん、戦争が終わったら友香にあげるつもりだよ、勝利の引き出物としてな。」



____11:45 旧校舎屋上_______
「代表、敵襲の周期から考えるに恐らくBクラスの次の大攻撃があるとすれば12:00だと思います。」
「そうだな、俺もそれが妥当だと思う。」
俺のところにようやく報告に顔を出した参謀を労うまもなく、次のBの攻勢に耐えるべく再編成についての会議をしていた。
我がクラスの誇るべきバカどもは、自分たちでは作戦だなんてめんどくさいものは考えたくないから俺と参謀に全体を通しての戦略に関しても俺たち任せな為、二人の相談だけでとんとんと作戦は決まっていく。
今、地図上ではBとCの代表のマークが重なっているのは恐らく何か密談でもしているからだろう。(一応だが俺のマークは屋上にある)
ワンマンなBと代表と何人かで組織される士官役の奴らで試召戦争を遂行するというC。
水と油なそれぞれの組織形態だが、合力されると困るんだよな。Bクラスの切り崩しは今のところ失敗している様に見える。
はてさて、全員打ちのめさないといけなくなるのだろうか?
「参謀は階段封鎖にどれぐらいの人数がほしいんだ?」
「そうですね、科目にもよりますが討ち漏らしを無くすなら15人、逃げても構わないのでしたら7人と言ったところです。まだ台場はありますよね?」
台場というのは、味方の頭の上すれすれを通って相手の召喚獣に機関銃の攻撃を当てるために机を並べてその足やらテーブルを固定して安定させ、その上に遠距離攻撃が可能な召喚獣を乗せるという至極単純なもののことをいう。
参謀の召喚獣の装備している機関銃に限らず、試召戦争では味方を間違えて攻撃した場合でも点数は削られる。
つまり、参謀ほどの攻撃力を持つ召喚獣の攻撃をFのバカどもが食らうと一気に戦死者が発生することになるため、それを減らす為に元からほかの召喚獣よりも高い場所に陣取らせるという苦肉の策なのだがこれのおかげで敵の第一次屋上突入作戦(総勢13名)を参謀がほとんどいなし、他の奴らのうち何人かが打ち漏らしをシバき回しただけで、撃退したという戦果を挙げている。
ちなみに台場というのは江戸時代に幕府が海防の為に海岸付近に設けられた埋め立て地に大砲を並べたという故事に習っている。
(ただし、こっちの本家は実際には活躍する機会はなく、戦略的な意味を成していないが)

「もちろんだ。それにしてもお前の後ろにいたアイツら、お前の召喚獣までロングスカートなのを血の涙を流すほど悔しがっていたぞ。」
つい漏らしてしまった男どもの秘密に、参謀は顔をおもいっきりしかめた。
「………一応、ですが。彼らは“召喚獣ま
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