第二章
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」
「ああ、あの少年か」
アポロンは彼の名前を聞いてすぐに頷いた。
「まるで少女の様な美少年だね」
「はい、本当に」
「彼ならアフロディーテ殿が愛するのも道理」
アポロンの言葉は今度は納得したものであった。
「それもまた」
「そうですね。私も彼が少女なら」
アルテミスは処女神だ。だから男を傍には近寄せない。だからこうした話になるのだ。
「その時は」
「御前も相変わらずだな」
「そうでしょうか」
「全く。そうしたところがな」
「誓っていますので」
アルテミスは呆れた声の兄にこう返した。
「ですから」
「そうしたところが相変わらずなんだよ」
また妹に返した兄だった。
「本当にな」
「左様ですか」
アーレスはここからの話は聞かなかった。彼の知りたいことはもう聞いたからである。そしてそのうえでだ。すぐに行動に出たのであった。
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