第23話 夏休みは前半だが
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、家に帰ることにした。
ティファンヌが帰ってくるまでの夏休みは、魔法学院から持って帰ってきた一部の用具で、魔法薬の実験をしてたり、街のなかをぶらぶらしたり、魔法衛士隊の騎士見習い時代の仲間に会って、飲んでみたりとかなり適当にすごしていた。さらにいちどモンモランシーの化粧品店までの往復の護衛と一緒についてくるギーシュはいたりもするというか、俺が二人の前を先導していたというのはあったが、暇つぶしにはなる。
あとは、親父にたのんでいたタルブ戦の詳細の報告書をよんでみたり、タバサのことは言えないと判断したんで、ガリア自体と可能なら王家まわりのことを調べてある報告書を入手してもらったのを読んでいたりもしていた。アルビオンの関係は変化がはやすぎるので、俺は考えるのは保留にしている。考えても俺自体の立場が、使い魔ということで、どうなるのやらわからないから、出頭命令がきてから考えるぐらいしかないだろうとの、親父の忠告に耳をかしたからだ。
それにしても、とうとう、ティファンヌと会える日がきた。
旅行からかえってきた翌日の昼食前に、噴水の前での待ち合わせだ。やってきたティファンヌは夏着と、少々薄手の恰好になっている。
「やあ、ティファンヌ。しばらくみないうちに、ますます魅力が増してきたね」
「いやだー。それじゃあ、前の私は、魅力が乏しかったみたいじゃないのよ」
「そういうつもりじゃなかったんだけど」
「冗談よ。じょ・う・だ・ん」
とりあえずは、昼食に情報屋で仕入れた、アルゲニア魔法学院の学生がデートとして使用している店からピックアップした店にいってみた。情報屋でその手の情報を仕入れるのは、なさけないと思ったが、すぐに紙ででてくるのは、それだけ需要が多いのだろう。
そういうことで、デートの店としては、はずれはなかったが、アルゲニア魔法学院の学生らしき2人組がやたらと多い。制服姿じゃないから、年齢とマントの有無で判断しているだけだが。
食事は彼女の旅行の話だが、話していることは、手紙に書いてあったことをふくらませた内容が多かった。聞いてイメージがつかめなかったところだけ、確認してみながら食事は進んでいく。食後のデザートのところで、
「ところで、夏休みのこれからだけど……」
「なにかしら?」
「昼食は、時々、俺の家でとるのはどうだい。俺の親父にあえるとしたら、2週後の虚無の曜日になると思うけど」
「あら、私も似たようなことを考えていたのよ。なんなら、今日は家に来て、お茶でもいかがかしら」
「そうだね。旅行の話も聞きたいから、少し歩いてから、ティファンヌの家へ向かわせてもらいたいのだけど」
「そうしてもらえるとうれしいわ」
食後に外を一緒に歩いていたが、話す量が減ってきたので、旅
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