第197話 緑の妖精と緋色の妖精
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獄の案内人《ヘル・シーカー》”・・・」
ラクサスは1人冷静に、少女の名を繰り返していた。
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―クロッカスの街 西側―
悪魔1「ゴアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
悪魔の雄叫びが轟く。
10頭の悪魔は通常の人間の5倍ほどもある巨体で、鋭く尖る爪や牙、頭に生えている曲がった角があり、巨大な腕を振り上げ、建物を次々と破壊していく。背中に生えている、棘の付いた漆黒の翼を広げ空を飛び、口から赤黒い閃光を放ったり、目から青白い閃光を出したりして建物を破壊していく。中には赤黒い巨大な槍、鎖の付いた赤黒い巨大な鉄球、赤黒い巨大な鎌、赤黒い巨大な剣、赤黒い巨大な斧などの武器を持っている悪魔もいて、それらを振り回し建物を破壊していく。
悪魔の手によってクロッカスの街は無残な姿へと変わり行く。
軍1「ひェエ!」
軍2「な・・何だこの破壊力はァ!?」
軍3「こ、こんなのに・・俺達人間が、敵う訳ねェ!」
王国軍、軍隊の兵士達はすでに怖気づいてしまっている。
そんな兵士達の間を駆け抜ける、両手に聖剣を握り締め、口に聖剣を銜えた妖精が1人―――――。
リョ「怯むんじゃねェエエエエエエエエエエッ!」
リョウは悪魔から5mほど離れたところで高く跳躍し、両手に持った『銀覇剣』と『天力剣』を悪魔の背中に向かって振り下ろした―――が、『銀覇剣』と『天力剣』の白銀の刀身は悪魔の背中に傷一つ付けない。
リョ「か・・硬ェ・・・!」
『銀覇剣』と『天力剣』の柄を持つ両手に力を込めるが、悪魔の背中は一向に無傷のまま。それどころか、悪魔は痛みを感じもしないのか、リョウが攻撃をしている事にも気づいていないらしい。その証拠に、悪魔は巨大な腕を振り上げ建物を破壊し続けている。
リョ「クソッ!」
リョウは口に銜えていた『嵐真剣』を右手に握り、両手が両手が塞がっているのにも拘らず、器用に鞘から『花錦剣』を抜くと左手に握った。
リョ「これで・・・!どうだァアァアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
4本の聖剣振りかざし、悪魔の背中を切りつけた―――が、やはり悪魔の背中には傷一つ付かない。
リョ「クッソォオ!」
だが、悪魔の背中に傷は付かず痛みは感じなかったが、リョウが攻撃したという事には気づいたようで悪魔が振り返った。
悪魔2「ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」
リョ「ぐァアア!」
軍
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