第三章
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》』!?」
「吹っ飛びやがれ!」
一誠の渾身の一撃が四季を捕える。格下と思っていた一誠の一撃を受けた上で反撃する心算だった四季は、反応が遅れ回避は間に合わない。
「悪いけど、強力な武器ならオレも見につけてるんでな」
その渾身の一撃を片手で受け止めている四季の姿が有った。そもそも、四季のドラゴンボーンの力も赤龍帝の籠手の力に劣る物ではない。武具の差が無ければ後は扱う者同士の差だ。
「このっ!」
「今度はこっちの番だ。その思い上がりを叩きなおしてやる、人間の力って奴でな」
「やってみやがれ!」
「其処までよ」
なおも殴り合おうとした四季と一誠の目の前に氷の矢が突き刺さった。あと数センチ前に進んでいたら二人の脳天を確実に打ち抜いてたであろうそれを放った者へとブリキの玩具のような動作で二人は頭を向ける。
「それ以上やるって言うなら、頭を射抜くわよ」
ニコニコと笑顔を浮べているが状況について行けていないグレモリー眷属の女王『姫島 朱乃』と、問答無用で二人の頭が撃ち抜かれそうに成った事に戸惑っているリアスと……初期ロットとして作られたガイスト・ギア、五大獣の一角である一角獣のガイスト『ブレザード・ユニコーン』のガイスト・ギアのウェポンフォーム『ユニコーン・ボウ』を構えている詩乃の姿が在った。
何時もと変わらない口調だが、明らかに怒っていると言うのがよく分かる。
「あの、詩乃さん……」
「何?」
「怒ってる詩乃も可愛いけど、やっぱり笑ってるほうが好きだな」
「ありがとう。それで、どうしてこうなったか説明して貰える」
「はい、説明させていただきます、詩乃さま」
冷たく放たれた言葉に対して絶対服従の姿勢を見せる四季。と言うよりも下手に彼女に逆らって『空破氷天葬』を打ち込まれたくない。ドラゴンボーンを纏っているとは言っても……と言うよりも、それが原因で必殺技を打ち込まれたくは無い。身内の攻撃でボーンクラッシュなど笑えない冗談だ。
「四季……。本当にバカね」
一歩も動かずに何故一誠との殴り合いに発展したのか説明した後飛んできた一言がそれでした。
「そうよね。取り合えず……二人とも、今すぐ止めないと」
「は、はい……今すぐ止めるので鎌を下ろして貰えると嬉しいのですが、葵さん」
同じく五大獣の一角であるウインド・ガルーダのウェポンフォームの鎌をイッセーと四季の首に突きつけながら、そう宣告してくれるのは四季と詩乃と同じく高天原所属の三年の『飛鷹 葵』。事実上の三番目のガイストクラッシャーにして、一番年上と言う事から現場での指揮官の立場にあるのが彼女だ。
ぶっちゃけ、四季にとって詩乃と並んで頭の上がらない一人で
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