第94話 少年達が切り抜けた先は三人が待ち構えるようです
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えて行ってしまった。
Side out
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subSide ツェラメル
「…………以上、彼の仲間を攫おうとしたけれど、全て失敗したよ。」
「『ご苦労であった。彼女らにもよくやってくれたと伝えよ。』」
栞達、フェイトの仮契約者及び傭兵達で少年の仲間を確保し、計画の失敗源(らしい)を少しでも
減少させようと行った計画であったが、予想以上に少年が成長していた事と"千の刃"が真面目に
動いた事もあり失敗に終わってしまった。それに加え・・・・・。
「『して、何故あそこで戦闘を止めた?あの少年さえ倒してしまえば……。』」
「倒せなどしないさ。俺がさせないし、お前らにもそれが出来ない理由があるんだろう?」
「『………難儀な事よ。』」
それだけで会話は終わり、我は宮殿の最奥に隠された以前の最終決戦の部屋の更に奥に向かう。
"彼ら"の事を愁磨殿が知っているとは思えんが、そう思わせる言動が多すぎる。
しかし・・・構わぬ。最終的に計画が成功し、同胞の魂が救われればそれでよい。
最早それも最終段階となった。"彼ら"との取引の終わりも近い。故に――――
「『最後の仕事だ。ナギ・スプリングフィールド。エルザ・ファミリア・エル・プレミロディオル。』」
「ハッ、待ちくたびれたぜ……。」
「ええ、全くよ。」
我は―――勝ってみせる。
Side out
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Side ラカン
ドンッ!!
「バカな!」
「これほどの実力とは聞いていな――むおお!?」
ドドドドドド!
「ほほー、あのレベル二人相手を一人で圧倒するか。思ったより成長してんじゃねぇかぼーず。」
俺は久しぶりに闘技場へ足を運んで、ネギとコタの試合を観戦していた。
見ている間に相手の中級魔法を『闇の魔法』で取り込んで、後は押せ押せで倒しやがった。
ハッ、勝ったんだったら笑顔のひとつでも見せやがれってんだ。
「これはこれは……拳闘大会影の出資者が顔を見せるとは珍しい。」
「ん?おおっ、久しぶりだな!じゃじゃ馬第三皇女じゃねーか!」
「なっ、貴様!」
「殿下に無礼であるぞ!」
と、これまた俺よりも更に珍しい奴が観覧席に現れた。
ヘラス帝国の第三皇女テオドラ・・・エルザさんを助けてから以来の付き合いだが、
相手は皇女様。取り巻きに怒られちまった。
「良いのです、下がりなさい。」
「し、しかし「命令です。」は、ハッ!」
バタンッ
テオが命令をすると一
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