第94話 少年達が切り抜けた先は三人が待ち構えるようです
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「いやぁ始めたはいいけどなげぇしハズいし、やっぱやめね?」
・・・上映開始から10分足らず。ラカンさんが持ち前の気紛れを発揮して勝手にテープを止めてしまった。
皆からの非難もなんのその、のらりくらりとかわそうとしている。そうはいかない。
僕のお給料5000万以上が勝手に使われているんだから!!
「ラカンさん、続きをお願いします。」
「えー、だってハズいs「ラ・カ・ン・さ・ん?」おぉう……分かった分かった。そう睨むなよ。
んじゃぁ巻いていくか。」
そう言うと、その先を早送りしながら補足説明をしていく。
父さんが僕とそう変わらない年齢で戦争に参加。愁磨さんが仲間になって、ラカンさんが仲間になって。
それから戦争が激化して―――
「グレートブリッジを奪還して連合の危機を救い、そして俺らは連合本国に呼び出された。」
そこで現れたのは、連合のマクギル元老議員と・・・戦争を終わらせようとするオスティアの第一王女
エルザ・ファミリア・エル・プレミロディオル王女と第三、王女、の・・・・!?
『『『あ、アリカせんせぇぇぇええええええええええ!?』』』
「あの人王女様だったの!?え!?そんな人がなんで英語教えてたの!?」
「って言うかあの意味不明教師王女様まで落としてたのかよ……。」
「まーまー落ち着け。とりあえず続けるぞー。」
今度は勝手に上映を再開され、言いたい事が山ほどあったけれど仕方なく黙る。
出会ったその後、エルザ王女と父さんはいい感じになっていって・・・そして戦争は連合側の勝利で
収まると思われたその時。今まで裏側で暗躍していただけのあいつらが、ついに父さん達の前に現れた。
ボォォォォォォン!
『ゴゥア?!』
父さんが元老議員の頭を吹っ飛ばした・・・かに見えたけど、煙の中から現れたのは一見して分かる、
成長した姿のフェイト・アーウェルンクスだった。
謀られた父さんたちは反逆者となって追われ、僅か数人で戦争を止める―――即ち『完全なる世界』を
倒す為に戦場を駆け抜けた。
そして辿り着いた場所こそこの王都オスティアの最奥にある"墓守人の宮殿"だった。
最終決戦は何故か愁磨さんの演説から始まり、有り得ない魔法の矢の嵐によって悪魔の大群の大半を
蹴散らし・・・大混戦の中、宮殿へ入った所でフェイトたちとの戦闘が始まるかと思われた、その瞬間。
『ならば我が直接聞こう。こちらに来い、同胞よ。』
―――それが現れた。全身の身の毛がよだつ、映像で見ただけで分かる異常、超常の塊。
ラカンさんが『俺が勝てねぇと感じたのはアレが初めてだった』と真面目な顔で補足した。
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