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少年は魔人になるようです
第94話 少年達が切り抜けた先は三人が待ち構えるようです
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「っちょーー!?何破ってくれてんのネギ君!!」


読むのに必死になって後ろに回られた事に気付かず、ビックリしてページをやぶっちゃった・・・。

でも、これでハッキリした。父さんは"造物主"って言う敵のリーダーに捕まってて、あいつらの計画の

手助け・・・とまでは行かないかもだけど、多分、僕らを助けてはくれない。

そして、"最後の地"で待ってる。父さんと、あいつらと・・・・・愁磨さん達が。


「うーーっしお前ら!ここまで来ちまったら仕方ねぇ。俺様も少しネタバレしてやらねぇとな。」

「え……。」

「ハーイ、その辺テキトーに座ってくれや。」


僕らの話が一段落した所で、ラカンさんが急に昔話を話すと言いだした。

あまり気が進まないだとか文句を言いつつ僕達を座らせ、講義でも始めるみたいな態勢だ。

な、なんで急に話す気になったんだろう?この間と言い・・・そこまで切羽詰ってる状況だって事なのかな。

・・・・・切羽詰ってるどころじゃない。危機一髪って言うか背水の陣と言うか、そう言う状況か。


「奴等とマジで事を構えるってぇんなら正体くらい知っておかねーといけねぇ。

しかし今を生きる男ジャック・ラカン様は昔話が苦手だ。そこで……。」


と、どこからともなく映写機とスクリーンロールを出してセットし、懐から出したのは・・・

直径20cmくらいの黒い変な輪っか・・・いや、アレは映画のフィルム?


「特製自主製作映画を用意しておいた!製作費はネギの給料から引かれるから安心しろ!」

『『『ワーワー!ヒュヒュー!』』』

「ちょっとぉぉーーー!?」


まさかの僕負担映画だったッ!高金利だとか闇金だとかそんな物じゃなく、もっと理不尽な物だった!

でもここで拒否したらフェイト達の情報も入らないし、皆と無事に帰れるヒントがあるかも知れな。

ふふふ、いくらなのかなぁ。お話するだけで5千万なんだから、1億とかそんくらいかなぁ・・・・。

よし諦めよう!人間万事塞翁が馬って言うし!成せばなるんだから目の前の事だけ考えよう!


「さぁラカンさん、お願いします!」

「…………オッサン、流石に先生が可哀想だ。」

「う、むむむむ。ま、まぁ料金の件は置いといて。そーら座れー流すぞ。」


そして、全員が座った所で"紅き翼(アラルブラ)"の歴史が上映された。

………
……


「と、まぁその後も何やかんや色々あって俺もあいつらの仲間になって、戦争も終わり今に至る、と。

おしまい。チャンチャン!」

『『『ふざけんなぁぁぁあああーーーーーー!!』』』

「だいじなトコ端折りすぎだろ!てか出会い部分だけじゃん!」


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