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少年は魔人になるようです
第94話 少年達が切り抜けた先は三人が待ち構えるようです
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・・・・ハッ!?

お、おかしいな?酷い何かを見た気がする。あれ?僕達はフェイトの思考を読んでいた筈だ。

あれ?ならあののどかさんへのスーパー変態思考がつまりフェイトの―――


「いやいやいやいやいやいやいや!!ちょっと待て!思考停止するのは分かるがちょっと待て!

今の挿絵愁磨先生じゃなかったか!?」

「えー……と、見る余裕がありませんでしたー……。」

「………………え、また開くの?アレ?」


さっきまでその重要さに釘付けになっていたんだけど・・・今ので皆が拒絶反応を起こしてしまった。

僕だって見たくはないけれど・・・くっ!そこに可能性があるのなら、僕は・・・!!


「……のどかさん、"いどのえにっき"を。」

「は、はいー……。お、お願いしますねぎせんせー。」

「フゥ………!」


のどかさんに日記を渡して貰って、溜息一つ。・・・・こ、これが生理的拒否感と言うとでも言うのかな?

原初の恐怖とでも言えそうな物を押さえつけて、僕はゆっくりとページをめくって行き・・・・

さっきのフェイトの思考のページまでを開き切った。


「…………い、行きます!」

『『『は、はい!!』』』


一応、最初は皆から見えない様に隠して、ページを思い切って開く・・・!!


「……………………っそぉぉおおおおおおおいい!!」
バッ!

・・・・・・・あ、れ?さっきと中身が違う。挿絵と、日にちの横に書かれている名前が・・・ない。

代わりに文章だけが書かれていた。


『良くここまで辿り着いた、ネギ。俺の思考を読めたって事は…多分愁磨が計画を次の段階に移したん

だろう。俺等は"造物主"とある取引をした。詳細は言えねぇが、その成果がお前の傍にいる"アスナ"だ。

勝手だとは思うが、多分、お前意外にこれを成す事は出来ねぇ。だから任せる。』


・・・これ、は?愁磨さんとか、造物主とか、アスナさんとか、良く分からないけど・・・。

計画とか、多分『完全なる世界(コズモエンテレケイア)』の中心に近い人の思考?

次のページも、同じように文章だけが―――


『俺達は少しずつ奴らの計画を暴いて行って、結論を出した。』


一行読む毎に心臓が高鳴って、頭の中に警鐘が響く。まさか、この人は。まさか・・・・!!


『俺達に計画を止める資格はねぇ。人間である俺等には。だが、これは俺等の答えだ。お前はお前の答えを

出せ。待ってるぞ息子よ――"最後の地"で。』

「とう、さ……!!」

「えーっ、なになに!?次のページ行かないのネギ君!?」

「え、いや!別に続きは無いみたいですよ!?」
ビリビリビリッくしゃっ!

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