エピソード22 〜天使強襲〜
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本人曰く、『まだ未熟者であるお前にはこのカードは使いこなせない。その時が来るまでこのカードは封印する。』と。
紫苑がその言葉を聞けば、鼻で笑い飛ばし、そんな事は自分自身で決める事だ。あんたが決めるような事じゃない。使わせたくないのであれば、取り上げるなりすればいいだろ。と言うだろう。だが、翔にとって丸藤亮という男は兄であると同時に最も尊敬をしている人物であり、絶対的な強者であるのだ。だから、彼の言うことは絶対で逆らう事ができず、言葉の呪縛となり、翔を悩ませている。
暫く翔の動きがストップする。そして、何かを決めたのかプレイングを開始する。
「…………。ぼ、ぼくは手札から融合を発動するっす。」
翔は兄から受けた呪縛を断ち切れなかった。
「手札のレスキューロイドとキューキューロイドで融合召喚!来い、【レスキューキュー・ロイド】!」
【レスキューキュー・ロイド】☆6 ATK2300→1300
救急車がデフォルメ化されたロイドモンスターが颯爽とかけてくる。エースモンスターの一柱であるモンスターを召喚できたのに翔の表情は優れない。
「さらに、リミッター解除を発動して、レスキューキューロイドの攻撃力を倍にするっす!」
【レスキューキュー・ロイド】ATK1300→2600
「バトル!僕は攻撃力が半分になっている方のヴィーナスへ攻撃!キューキューファイアー!」
本来水を出すであろうホースからは火炎放射が放たれ、ヴィーナスを焼ききる。
翠LIFE5150→3950
「うぅ、まさか二体目もやられちゃうなんて。やるね〜」
エースモンスターを破壊されてもさほど堪えていない様子の翠。
「僕はこれで、エンドです。」
そして、このターンのエンドフェイズ時にレスキューキューロイドはリミッター解除のデメリットにより、破壊される。そして、翠のターンにヴィーナスのダイレクトアタックが決まり、2VS1の変則デュエルは決した。
◆
「チックショー、負けちゃったか〜。やっぱ、紫苑の姉ちゃんはつえーな。」
「うぅ、僕なんかじゃ、兄貴のパートナーは務まらないっすよ……」
デュエルに負け、目に見えて落ち込んでいる翔の元に十代が駆け寄っていく。
「そんな事はないぜ。結構いい線行ってただろ。それに最後のターンに何か動きが止まってたよな。ちょっと手札見せてくれよ」
「わっ??ちょっと、兄貴??」
言うが早いか、翔の手からカードをひったくり、カードを確認すると疑問の表情へと変わる。
「パワー・ボンド?どうして使わなかったんだ?これと、リミッター解除を使えば、翔のレスキューキューロイドは攻撃力が7200になって、攻撃力が半分になっているヴィーナスに攻撃してれば勝ててたじゃ
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