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魔法少女リリカルなのは〜"死の外科医"ユーノ・スクライア〜
本編
第八話
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奴隷が二人存在した。

一人は、蜂蜜色の長髪に翡翠色の瞳をした青年。

もう一人は、2mを超す大柄に黒い髪を生やした大男であった。

「たっ頼む!!保安隊を・・・いや管理局を呼んでくれ〜!!」
「ごちゃごちゃ言わねえでとっとと行きやがれ!!」

男は最後まで抵抗していたが、遂には、控室の外にまで連れていかれてしまった。

これから、彼はオークションにかけられ、どこかの金持ちに買われるのだろう。

炭鉱の所有者に買われ延々と地獄のような肉体労働に勤しむか、違法研究者に買われ妙な人体実験の材料にされるか、それは分からないが。

まあ、買われるだけマシだろ。

買われなければ文字道理、その場で処分されるの(、、、、、、、、、、)だから。

「この(アマ)!!」
「きゃあ!!」

オークションの職員に女が張り倒されてしまった。

恐らく、女の態度がむかついたからだろう。

「ちっ!!奴隷の分際で!!身の程を知れってんだ!!」

男が女を踏みつけようとする

しかし・・・・・・・。

「待ちなさい!!」

もう一人の職員が止めに入った。

「何だよ一体!?」

男が怒鳴りつけるが、このような場所で働いているような人間が、安っぽい正義感で男の暴行を止めるはずもない。

「馬鹿ですか君は!!これからオークションに出される大事な商品だというのに、顔なんか蹴ってごらんなさい!!値が下がってしまえば私たちが処分されるのですよ!!」

そう、男は女の心配などかけらもしていない、ただ、そのとばっちりが自分に来るのを恐れただけである。

「せめてお腹にしなさい!!そこなら服で上手く誤魔化せます!!」
「へっ!!それもそうだな!!」

仕切り直しとばかりに足を振り上げるが、その足が振り下ろされることはなかった。

なぜなら・・・・・・・。

「ひっ!?あがっ・・・・・・」

男は突然、その表情を恐怖に歪め、そして気絶して倒れこんでしまったからである。

「おい!!どうしたんだよ!!」

男は何が起こったか分からず動揺していたが、すぐに相方を担いで医務室に連れて行った。

控室に再び静寂が戻る。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・おい」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

壁際にいた二人の男の内、黒髪の方が蜂蜜色の髪の方に呼びかけた。

「今の殺気・・・・・あんたのだろ?」
「・・・・・・・・何のことですか?」
「とぼけんなよ・・・俺の眼は誤魔化せないぜ。・・・・それにしても、ただの殺気だけであそこまでやるとは・・・・坊主、何者だ?」

男の問いに対し、青年はただ一言だけ返した。





「・・・・・・・トラファ
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