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魔法少女リリカルなのは〜"死の外科医"ユーノ・スクライア〜
本編
第六話
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ける。

「僕たちが君に近づいたのは、君の持つある物を手に入れるため、それ以上の理由はない。特務6課が来た以上君たちに未来はないが、その前に目当ての物を手に入れなくてはならないのでね」

心臓を拾いつつ、トラファルガーはそう答える。

「さあ、この部屋のどこかにある例の物(、、、)を渡してもらおう」
「だ、誰が貴様らに・・・・」

ジャックは叫ぼうとするが、そこから先の言葉を続けることが出来なかった。

なぜなら・・・・。

「ぐ、ぐあああああああああああああああああああああああああああああ!?」

トラファルガーは手にした心臓を握りしめると、ジャックが苦しみの声を上げて悶絶しだしたからだ。

「どうです?心臓を直に握りつぶされる苦しみは?今までこのような苦しみは味わったことがないでしょう?」
「や・・・・・・やめ・・・・」
「やめて欲しければ、例の物の場所を教えることですね」
「誰・・・が・・・・・貴様らなんかに・・・」
「そうですか、残念です」

それからしばらくの間、ジャックの部屋には断末魔の叫びがこだまし続けた。





特務6課とナンバーズの勝負は、いまだに拮抗し続けていたが、元々、敵側で特筆した戦力であったのは、トーレとセッテの二人だけであったためか、徐々に特務6課側に傾いてきた。

「はああああああああああああああああああああああ!!」
「っ!?」

フェイトのライオットザンバー・カラミティの大剣がトーレのインパルスブレードを砕き、吹き飛ばした。

「っ!?」
「隙ありッスよ!!」
「しまっ・・・」

トーレの敗北に一瞬動揺したセッテ。しかし、ユウはその一瞬を逃さず、セッテの腹部に強力な掌打を浴びせた。

「がふっ」

あまりの威力に、一撃で戦闘不能となるセッテ。

セッテが行動不能となり、彼女が制御していた、ブーメランブレードが地面に落ちる。

そして、ガジェットはシグナムとチンクが、アルベルトファミリーの精鋭はキャロとルーテシアの召喚獣があらかた倒してしまい、後は捕縛するだけだった。

(テルティウム、セプティムス、そっちは大丈夫ですか?)
(船長。どうにか時間を稼いではいるが、そろそろ限界そうだ)
(もう・・・無理・・・)
(こっちは例の物を奪取した。すぐにこっちに呼ぶからもう少し踏ん張って)
((了解))

「トーレ、セッテ、あなたたちを脱獄の容疑で拘束します」
「残念ですが、フェイトお嬢様、時間です」
「なに?」
「ここでの目的は済んだ、ということですよ」

そう言うと、トーレはもう一度ISを使用し、セッテを担いで逃げようとした。

「ま、待て!!」
「口より手ッスよ、フェイト隊長!!」

言うや否や
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