第二十八話 妖精が纏う翠の鎧
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ちゃん青い服来てるから」
無邪気に笑う女の子、何処と無くジルベールの妹のアーシアに似ている
「お兄ちゃん、さっきまであたしたち護ってくれたんだよね?」
と、笑顔で聞いてきた
ジルベール「そうだよ…怖くなかった?」
「うん!青いお兄ちゃんと緑のお姉ちゃんと赤いお兄ちゃんと黒いお姉ちゃん二人と熊のお姉ちゃんがずっと護ってくれたんだもん!」
恐らく緑のお姉ちゃんはアルティナで、赤いお兄ちゃんは真也、黒いお姉ちゃん二人は結花理とサクヤで熊のお姉ちゃんはリネアだろう…
思わず笑みを溢すジルベール
「ねえ!青いお兄ちゃん!」
ジルベール「なに?」
「お兄ちゃん…ずっと護ってね!お兄ちゃんがあたし達を護ってくれるならあたし怖くないもん」
少女の純粋な思いは、考え込んでいたジルベールの不安を吹き飛ばした
ジルベールに決意の意志が固まった、どの様な敵が来ても護っていこうと
ジルベール「ああ、護るよ…だから安心して…」
「うん!じゃあね!青いお兄ちゃん!」
そう言って母親の下へ帰っていった少女
ジルベール「あ、名前……まあいいや……青いお兄ちゃんか…ふっ…悪くないな」
アルティナ「どうしたの?笑っちゃって」
と、そこに配給食料を持ってきたアルティナがやって来て、ジルベールの隣に座った
ジルベール「ん、ああ…あのピンクのワンピースの女の子いるでしょ」
アルティナ「ピンクのワンピース……あの子?」
配給食料を口に含みながら二人はピンクのワンピースを着た少女を見た
ジルベール「あの子がさ、護ってくれてありがとうって」
アルティナ「えへっ…嬉しいわね…」
少し照れるアルティナだった
ジルベール「それに俺の事を『青いお兄ちゃん』だって」
アルティナ「青いお兄ちゃん!?ふふっ…」
と笑ったアルティナ
ジルベール「アルティナの事は『緑のお姉ちゃん』だってさ」
アルティナ「緑のお姉ちゃんか…」
ジルベール「それと…俺らが護ってくれるなら…怖くないって」
アルティナ「そう…なら護らなきゃね…」
ジルベール「ああ、そうだな…」
ジルベールの肩にそっと頭を乗せるアルティナ
ジルベール「ん?疲れた?」
アルティナ「うん…ちょっとね…このままで……ずっと…………すぅ…」
そのまま寝てしまったアルティナ
ジルベール「…寝るか…俺も……」
ジルベールは配給食料を食べ終り、そのまま眠りに就いた…
ジルベールとアルティナから少し離れた所に真也は座って武器の手入れをしていた
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