暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos50-B束の間の奇跡/家族は巡り合う〜Testarossa Family〜
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ジュエルシードを発端としたPT事件の顛末、そしてアリシアが事故で亡くなってから蘇生するまでの間、魂だけの存在として私たちを見ていてくれたこと、母さんがアリシアを蘇らせたこと、話せることをすべて。そして最後にアルフが、私が母さんから受けてたお仕置きのことをリニスに告げ口した。
「ちょっ、プレシア!? あ、あなた! フェイトを鞭打ちしたって本当ですか!?」
母さんの死の理由、アリシア復活の理由を知って泣いていたリニスの表情がガラリと変わった。ものすごい怒りの形相で母さんに詰め寄るリニス。その後ろで「やれー、やれー、リニス♪」アルフが母さんへの仕返しをしてやったりと言った風に笑顔。母さんは若干身を引きながら「やったわ」と認めた。さぁ大変。リニスが「あなたは馬鹿ですか!」すごい声量で怒鳴った。
「あのね、リニス。私、それは自分が母さんの期待に応えられなくて、不甲斐無い所為だって――」
「フェイトは黙っていてください。・・・プレシア! さっき、アリシアは魂の状態であなたやフェイト達の生活を見ていた、と言っていました! つまり、あなたの虐待まがい――いいえ、最早虐待はアリシアにも見られていたということ! そうですよね、アリシア!」
「え、あ、う、うん・・・。フェイト、可哀想だった」
アリシアにまで非難の目を向けられてしまった母さんは「本当に申し訳なかったって反省しているわ。ごめんなさい、フェイト。私は、酷い母親だったわね」って謝って、私の頬にそっと触れた。
「いくら謝っても普通なら許してもらえないような、酷いことばかりあなたにはしたわ」
「ううん。母さんだって色々と抱えてたことを知ったから、恨みなんてないよ。母さんには笑っていてほしかった。その為だったら、って。だからもう、いいんだよ母さん」
さっきはアリシアと一緒だったけど、今度は私ひとりを抱きしめてくれた。心から謝ってくれていると、そして私を本当の娘だって認めてくれたって、それだけで解る。私も母さんの背中に手を回す。母さんって、こんなに細かったんだって思った。もっと大きな人だって思ってたのに。
「・・・はぁぁぁ。フェイトが許すのであればもう何も言いません。アルフはどうです?」
「・・・本気で反省してるっぽいし、これ以上責めたらフェイトからあたしに注意来そうだから、あたしも許すよ」
リニスとアルフがそう締めたことで、この話は終わり。そう、過去より現在の話をしたい。そういうわけで、私たちは事件後からこれまでの話をすることにした。どこから話そうかと思案していると、「アリシア、フェイト。あなた達、学校に通っているそうだけど」って話題を母さんが出してくれた。
「うんっ! えっと、なのはから聴いたの?」
「ええ。力強い瞳を持っていたわ。庭園では敵
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