暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos50-B束の間の奇跡/家族は巡り合う〜Testarossa Family〜
[6/11]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
「母さん・・・!」プレシアさんに抱きついた。
『なのはちゃん。私たち、ちょっとお邪魔かも知れないね』
『うん。リニスさんを捜しに行こう、すずかちゃん』
未だにリニスさんが行方不明。だから捜しに行こう。すずかちゃんと頷き合って、アルフさんに一瞥した後、私たちはその場から去った。
†††Sideなのは⇒フェイト†††
別れの時にしか得られなかった、母さんの温もりに包まれてる。涙が止まらない。私の背中に回された母さんの手がそっと背中を撫でてくれる。母さんが「私はいつも、気付くのが遅い。ごめんなさい」そう謝った。私は首を横に振る。
≪至近に転移反応≫
“バルディッシュ”から簡潔な知らせが入った。母さんがアリシアの背中に回してた手を離して、転移反応のする方へと向けた。携えるのは起動した杖型デバイス。そして「わわっ?」その驚きの声と一緒に転移して来たのは「リニス!!」だった。
「フェイト、アルフ!・・・プレシア、アリシア!!」
満面の笑顔で私たちに抱きついてきたリニス。こんな奇跡が起こるなんて想像もしていなかった。母さんが居て、リニスが居て、アリシアが居て、アルフが居て、私が居る、こんな時間が本当にあるなんて。私たちはゆっくり話そうということで近くの陸地――人気のない公園に降りる。
「フェイト、アルフ、久しぶりです! 見間違えましたよ!」
「リニス、リニス、リニス!」
アルフが尻尾を勢いよく振ってリニスに抱きつくと、「前言撤回です。甘えん坊は変わらずです」って訂正。アルフは「えへへ」って涙を湛えながらも笑顔を浮かべる。私は「また逢えて嬉しい、リニス・・・!」さっきから流れっ放しの涙を拭ってリニスに歩み寄る。
「はい。私もすごく嬉しいです。・・・バルディッシュ、ちゃんと使ってくれているんですね」
「うんっ。これまで何度も助けてくれてるんだ。リニスのおかげで、バルディッシュのおかげで、私は強くなれてる」
「それは嬉しいことです」
リニスに頭を撫でられる。昔はよく魔法が上手くいくとこうして褒められていた。それを思い返すとまた涙が溢れてきた。リニスは私とアルフの頭を撫でつつ「プレシア、アリシア」私たちの再会を見守っていてくれた母さんとアリシアの名前を呼んだ。
「お久しぶりです、プレシア。そしてこの姿では初めましてですね、アリシア」
「ええ、久しぶりね、リニス」
「リニスは初めてかもだけど、わたしはリニスのこと知ってたよ」
アリシアのその言葉に「え?」母さんとリニスがそう漏らした。そのこともちゃんと話さないとダメだよね。私とアリシアは顔を見合わせて、コクリと頷き合った。そして母さんとリニスに、リニスが居なくなって後のことから、時の庭園崩落までの出来事を話す。
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ