暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos50-B束の間の奇跡/家族は巡り合う〜Testarossa Family〜
[5/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
、今の私の置かれている状況を知っているようね。話しなさい」

私はプレシアさんに話す。プレシアさんやリニスさんは、あるロストロギアによるトラブルに巻き込まれている状態で、再現されて過去の記憶が実体化した人だってことを。するとプレシアさんは「そういうこと。死んだ記憶がありながら存在するなんておかしいと思ったのよ」って、すぐに納得してくれた。

「つまり今は、私の知る時間から未来なわけね。あなたの成長具合からしてそう経ってはいないようね。おそらく1年以内・・・」

私は「その通りです」って頷き返す。プレシアさんは「それでも構わないわ。もう一度あの子たちと会えるのなら、私はそれだけで・・・」そう言って静かに表情を柔らかくした。時の庭園でフェイトちゃんに酷い事を言っていたあの険しい表情が嘘のよう。やっぱり人は変われる、ってことが判った。

「ねえ、あなた。フェイトはやっぱり、私を恨んでいるかしら・・・?」

「プレシアさんはどう思いますか?」

「私が訊いているのだけど?」

ジトッとした目を向けてきたプレシアさんに「私の答えを聴かなくても、解ってるんじゃないですか」と返す。フェイトちゃんは最後までプレシアさんをお母さんって慕っていた。虚数空間に落ちるのを、自分が落ちるのも構わずに助けようとしたんだもん。恨んでるわけがないよ。プレシアさんだってそれが解ってるからこそ「・・・そうね」とフッと寂しげに笑った。

「なのはぁー!!」

「っ!」「フェイトちゃん!」

私の名前を呼ぶのはフェイトちゃん。声のした方を見ると、フェイトちゃんとアルフさんとアリシアちゃん、そしてすずかちゃんも一緒にこっちに向かって来ていた。プレシアさんが「アリシア・・・!」震える声でその名前を呼んだ。フェイトちゃんが展開したフローターフィールドに、アルフさんがアリシアちゃんを下ろした。プレシアさんがアリシアちゃんの元へと急ぐ。

「ママ・・・!」

「アリシア・・・!」

アリシアちゃんとプレシアさんが抱擁を交わした。20年以上、ずっと再会したいって思ってた2人だから、嬉し涙を流しながら何度も「ママ」「アリシア」って名前を呼び合ってる。だけどフェイトちゃんのことも・・・って思って、フェイトちゃんに目を向けた。

『いいんだ、なのは、すずか。私にとっても、母さんとアリシアの再会の方が大事だから。母さんはこの瞬間の為に、自分の人生を費やした。だから、今だけは母さんとアリシアの邪魔はしたくない』

念話で伝えてきたフェイトちゃんが微笑んだ。とここで、「フェイトもおいで!」アリシアちゃんがフェイトちゃんを呼んだ。フェイトちゃんが「でも・・・」って少し言いよどむと、「いらっしゃい、フェイト」プレシアさんからも呼ばれたことで、フェイトちゃんは涙ぐんで
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ