第三章
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ジャックはライブの準備も進めていた、だがその間ゴールド=サックスについては不穏な噂しか出て来なかった。
それで溜まり場のバーガーショップの中でだ、メンバーがジャックを囲んで怪訝な顔でそのことを伝えた。
「やっぱり連中な」
「リーダーのライブ邪魔しようとしてるらしいぜ」
「そこにカチ込んでな」
「ライブの場で暴れてな」
「ライブ滅茶苦茶にしようとしてるらしいぜ」
「そうか」
ジャックはその言葉を聞いてだ、まずはこう返した。
そしてだ、それからこう言った。
「わかった、しかしな」
「それでもっていうんだな」
「俺達は動くな」
「こっちからは仕掛けるな」
「そう言うんだな」
「ああ、そうだよ」
絶対に動くなとだ、ジャックは彼等に目でも言った。
「俺の言うことだ、わかるな」
「リーダーとしてjも言うんだな」
「動くなって」
「そうだ、ブラック=プリズンのリーダーの言うことは絶対だったな」
「ああ、そうだよな」
「それは創設以来からだからな」
それこそだ、ジャックがリーダーになる前の初代からのことだ。尚ジャックはこのチームの四代目リーダーである。
「わかってるさ、俺達も」
「そのことはな」
「ならいいさ、じゃあな」
また動くなと言うジャックだった。
「ただ、ライブに来ることはいいからな」
「音楽を聴いてもだよな」
「それはいいんだよな」
「ああ、いいぜ」
ジャックはメンバー達に笑って言った。
「それはな」
「そうか、じゃあな」
「リーダーの音楽聴かせてもらうぜ」
「そのギターをな」
「ああ、そうしろよ」
ジャックも笑顔で返す、そうしてだった。
彼はライブをするのだった、そこにブラック=プリズンのメンバー達も来た。そして彼等が恐れていた通りに。
ゴールド=サックスの者達もだ、彼等もだ。
姿を見せていた、しかもコンサート会場の中にもいて。
外にもいた、その彼等を見てブラック=プリズンの者達は顔を顰めさせそのうえで彼等で話すのだった。
「おい、やっぱりな」
「ああ、まずいよな」
「あいつ等やる気だぜ」
「リーダーのライブ滅茶苦茶にする気だ」
「騒ぎを起こしてな」
「そうしてくるな」
こう話すのだった、そして。
メンバーの一人が彼等のところに行こうとした、他のメンバーはその彼に問うた。
「おい、まさかと思うがな」
「そのまさかだよ」
これが彼の返事だった。
「あいつ等のところに行ってな」
「来た理由を問い詰めてか」
「ことと次第によってはな」
それこそ、というのだ。
「容赦しないさ」
「馬鹿、リーダーの言葉忘れたのか」
だが、だった。彼は仲間にすぐにこう言われた。
「ここは何もするなってな」
「大人しくしてろっあれだな
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