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つがいの名前
第一章
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、そうだったのよ」
「成程」
「おや」
 彼もその女の子達を見た。今時の丈の短いスカートに濃紺のブレザーに青いネクタイという制服である。ソックスは黒や青、白のそれぞれの色だ。
 目立つのは中央の女の子だ。黒いショートヘアでにこりとした顔が実に可愛らしい。ソックスは白である。その娘を最初に見た彼だった。
「ほほう、あの娘は」
 中々可愛いと思ったのだった。
「いい娘じゃな」
 これはルックスを見ての話である。
「善き哉善き哉」
 こう如何にも年寄りの言葉を出しながらだった。彼女達を見ているのであった。
「よかったわね、上手くいって」
「ええ」
 真ん中のその娘が友人と思われる女の子達の言葉に頷いていた。
「何とかね。上手くいったわ」
「おめでとう、本当に」
「よかったわね」
「テストに受かったのかのう」
 力也は彼女達の話を聞きながらそう思った。

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