第二章
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「その通りだから」
「じゃあいいわね、今からよ」
「結婚式ね」
「そう、私も出るから」
「ドレスも着たしね」
「わざわざレンタルしたのよ」
そのドレスをというのだ。
「その時も一緒だったじゃない」
「そうそう、このウェディングをレンタルする時にね」
「そうだったでしょ、仮にも私はあんたの友達で」
「それでこれからは私がね」
「お姉ちゃんになるから」
「そういうことよ、もうあれこれ言わないで」
そうしてというのだ。
「式に出て一緒になるわよ」
「わかってるわよ」
こう話してだ、そのうえで。
二人でだった、一緒にだった。
愛の結婚式の用意を進めていく、愛はブーケもチェックしてヴェールの用意もする。その中で手伝ってくれている衣吹にまた言った。
「それにしてもね」
「今度は何よ」
「いえ、岳さんと会った時ね」
「高一の時だったわね」
「そう、その時にね」
「あんたが私の家に来てね」
そうしてだったのだ。
「はじめて会ったわね」
「あの時はまさかね」
「そう、一緒になるなんてね」
「とてもね」
それこそだというのだ。
「思わなかったわね」
「それで一緒になるなんて思えたらね」
それこそと言う衣吹だった。
「凄いわよ」
「電波を受信してる人よね」
「それか預言者よ」
どちらにしても常識を越えているというのだ。
「本当にね」
「そうよね、けれどあの時はお兄ちゃんについてどう思ったの?」
「いや、あんたにお兄ちゃんいるんだなってね」
「そう思っただけよね」
「ええ、それだけだったわ」
その時はそうだったというのだ。
「本当にね」
「それがね」
衣吹は少し苦笑いになってだ、愛のブーケをチェックしながら話した。
「気付いたらね」
「衣吹がね」
「付き合ってて」
「それで、だからね」
愛もブーケをチェックしつつ言う。
「話が進んでいて」
「大学を卒業してね」
「就職と同時にね」
「結婚なんてね」
「本当にこうなるなんてね」
「予想外だったわ」
「だから予想出来たらね」
それこそというのだ、愛は再び。
「電波が来てる人だから」
「そうよ、私があんた達が付き合ってるって気付いたのって」
「内緒にしてなかったわよ」
「けれど言わなかったでしょ」
衣吹は少し咎める口調になっていた。
「そうでしょ」
「まあそうだけれど」
「とにかくね、二年の時によ」
高校二年になったその時にというのだ。
「あんた達が街でデートしてるの見て目が飛び出たわ」
「文字通り?」
「ええ、その後で我が目を疑って何度もごしごしってやったわ」
まさに漫画の様にだ。
「そうなったわ」
「それ昔から言うわね」
「だって本当にしたから」
それ
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