第30話 虚無(ゼロ)のルイズ
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ているんだし、気楽に話しかければ良いよ。」
夢も司の意見に賛成のようだ。
「分かりました「だめ。」分かったわ。」
ルイズが丁寧に了解しようとしたのだが、夢が駄目だしをする。
「それじゃ、朝食に行こうか。」
「「はい。」」
3人は仲良く食堂に入って行き、テーブルの席に着いた。
「これがアルヴィーズ食堂か?ハリー・○ッターの世界の様だね。」
「あぁ、知ってる。夢ちゃんがその映画のシリーズを見せてくれたもの。でもお兄さんはアルヴィーズの名前まで知ってるなんて、詳しいですね。」
「それはこの魔法学院を含めて、この辺りの都市開発の設計を手伝ったからね。」
「えぇ、それは凄い。」
「えっへん、お兄ちゃんは凄い技術者なの。」
夢は自分が褒められたかの様に胸を張った。
そこへタバサとジョゼが合流した。ジョゼはルリ(フェンリルの子供)を伴っていた。
「「おはよう、ルイズちゃん、夢ちゃん、それにお兄さん。」」
流石は双子だった。息がぴったり合っている。
「「「おはよう。」タバサちゃん、ジョゼちゃん。」」
5人は顔見知りであった。一条家の繋がりで親しい。それに年も近いことで、よくルイズの実家に遊びに来ていたのだ。
「ねぇ、夢ちゃん。今度、ミッドチルダ式の召喚魔法を教えてね。私のシルフィードも擬人化したいの。」
「タバサちゃんの風竜にシルフィードって名前付けたのね、いいよ教えてあげる。」
この中でタバサの使い魔だけ、擬人化していないのだ。但し、シルフィードは風韻竜であり先住魔法の変化を使えば、人に変化する事が出来るが、変化を使っている間は他の魔法が使えないし、風韻竜とばれてしまう。韻竜は絶滅したと思われている。
そこに燃えるような赤い髪の女の子が現れた。ゲルマニアからの留学生でキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーである。
「私にも教えてよね。それに流石は虚無のルイズね。貴族を召喚するんだもん。」
「おはよう、キュルケ。」
ルイズは顔をしかめるが、嫌ってはいない。義兄の晃がフォンティーヌ領とツェルプストー領で交易を行っている関係で以前ほど、ラ・ヴァリエールとツェルプストーの中は悪くないのだ。エクリプス社は決して、既存の利権に割り込むことはしない。それ以前に積極的な投資と技術提供を行い、地場産業を育てているのだ。今ではロマリア以外の各国が、1970年代程までの技術水準が上がっている。
そんなやり取りをして、朝食を取り終えた一行は授業に望むのだった。
魔法学院の教室は、大学の講義室の様だった。一番下の段に教師が立つ場所があり、階段状に生徒の席が半円状になっている。
司はルイズの隣の席に
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