第1部 ゼロの使い魔
第5章 使い魔の1日
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ウルキオラがトリステイン魔法学院でルイズの使い魔として生活を始めてから、1週間が経った。
ウルキオラの使い魔としての1日を紹介するとこんな感じである。
まず、ウルキオラは寝る必要がない。
そのため、起きる必要もない。
時間になるとルイズを起こす。
ルイズは起こされると、まず着替える。
ウルキオラはルイズのために下着と制服を渡す。
ルイズはとんでもなく可愛らしい容姿をしている。
そのため、殆どの男は下着姿を見ると息が止まりそうになるだろう。
しかし、ウルキオラは毎朝物でも見るような目で見ている。
黒いマントと白のブラウス、グレーのプリーツスカートの制服に身を包んだルイズは、顔を洗って歯を磨く。
水道なんて気の利いたものは部屋まで引かれていない。
ウルキオラはメイドのシエスタに頼んでバケツに水を汲んで来てもらう。
ルイズが朝食をとったあと、ウルキオラはシエスタにルイズの部屋を掃除してもらう。
シエスタは床を箒で掃き、机や窓を雑巾で磨く。
部屋の掃除が終わるとシエスタは洗濯に行く。
ウルキオラはその間、この世界について知るため図書館で借りた本を読んでいる。
実は、ギーシュと決闘した次の日に学院長室を訪れ、オールド・オスマンに図書館の利用許可を貰っていたのだ。
オスマンはその代わりに学院生徒を殺さないようお願いした。
ギーシュとの決闘で、ギーシュとモンモランシーに攻撃を仕掛けようとしたのを見ていたからであろう。
そして、シエスタが掃除と洗濯を終えると、シエスタと共にアルヴィーズの食堂の裏にある厨房を訪れる。
ウルキオラはそこで紅茶を楽しむ。
決闘をした次の日にシエスタが、ギーシュとの決闘前に逃げた事の償いをしたいと言ってきた。
その時に飲んだ紅茶が美味しかったため、ウルキオラはこの厨房を敬愛している。
その日の朝もウルキオラは、シエスタと共に厨房にやってきた。
ヴェストリの広場で、貴族のギーシュを圧倒したウルキオラは、大変な人気である。
「『我らの勇者』が来たぞ!」
そう叫んで、ウルキオラを歓迎したのは、コック長のマントーの親父である。
40過ぎの太ったおっさんである。
もちろん貴族ではなく、平民であるのだが、魔法学院のコック長ともなれば、収入は身分の低い貴族なんかは及びもつかなく、羽振りはいい。
丸々と太った体に、立派なあつらえの服を着込み、魔法学院のコック長のくせに貴族と魔法を毛嫌いしていた。
彼はメイジのギーシュを腰に差した剣も抜かずに素手で応戦し、見たこともない魔法で圧倒したウルキオラを『我らの勇者』と呼び、まるで王様でも扱うようにウルキオラをもてなす。
マルトーは魔法
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