|特訓《拷問》って、いい響きだ
[1/7]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
なぜ、こうなったんだ?目の前で黒歌とリアスが互いに敵意をむき出しにして睨み合っている。白音は怖いのかオレの後ろに隠れて、ハムリオは離れた所でにやにやして、グレイは首を傾げている。あと、服をちゃんと着ろ。
「はじめまして。私はリアス・グレモリー、ゼオンの婚約者よ」
リアスが婚約者を強調して自己紹介を行う。
「はじめまして。私は塔城黒歌、ゼオンの眷属でランクは僧侶。ゼオンとは昔から一緒に暮らしてるにゃ」
今度は黒歌が一緒に暮らしているというのを強調しながら自己紹介を行う。
「ふふふ、これはちょっと話し合わないといけないみたいね、黒歌」
「そうね、ちょっと詳しくお話しないとね」
「こっちよ、ついてきなさい」
そのまま二人で何処かに行ってしまう。おいおい、自分の眷属の紹介を忘れるなよ。呆れて溜息をつくとリアスの眷属の二人がビクッと反応する。
なぜ、こんなことになったのか説明しよう。リアスが学園に入学して1年。リアスは優秀な成績を収め、一定期間ごとにレポートの提出を行うことで授業の免除と悪魔の駒を得られる権利を得た。オレの時はレポートすらなかったがこれは普通の事らしい。リアスに教えて貰って初めて知ったがな。
そして悪魔の駒を貰ったリアスは早々に女王と騎士を眷属にしたと連絡して来たので互いの眷属を紹介する事になったのだ。そしてグレモリーの屋敷に向かい、冒頭に相成った。
「はぁ、仕切り直すぞ。初めましてだ、リアスの眷属よ。オレはゼオン・ベル、リアスの婚約者だ。この娘は塔城白音、先程リアスと一緒に出て行った黒歌の妹だ。そっちのシルバーを大量に付けているのが銀術士のハムリオ・ムジカで、服を脱いでいるのが静の氷の造形魔導士グレイ・フルバスターだ。グレイ、お前は服を着ろ」
「おっと、いつもの癖で」
脱いでいた服を着直しているグレイは放っておく。
「それで、君は」
「あ、あの、は、はははははじめまして、姫島朱乃です。リ、リアスのクイーンをやってます!!」
ガチガチに固まってまともに話せていない姫島を見て苦笑する。
「そう緊張するな。普段通りで構わん。グレモリー家に婿入りすれば眷属も家族として扱われる。リアスの眷属なら、オレの家族と言っても構わんだろう。気軽に接してくれて構わんぞ」
「いいえ、冥界最強と名高い“雷帝”ゼオン様に気軽になんて出来ませんわ!!」
「ふむ、ならば命令だ。普通に接しろ。オレは敬われたりするような者ではない。ただ、自分の持っている力を振るっていたら冥界最強なんて言われ始めただけだ。オレ自身、望んで得た名声ではない」
「……分かりました。改めてよろしくお願いいたします」
「ああ、リアスを支えてやってくれ。ああ見えて結構寂しがり屋だか
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ