第8話 白昼の魍魎たちは聖処女を追いきれず、宵の魍魎たちは虎視眈々と蠢く
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を受けてたんだろう?」
魍魎61「という事はこれ、若しかすればこれ以上介入しすぎると・・・」
少々重い空気が漂い、皆の頭の中に警報が鳴り響いてもいた。
魍魎72「よし!童帝!早く次のお宝を出してくれよ!次は誰にするんだ!?」
魍魎47「おっしゃ〜!楽しくなってきたぜぇ〜〜!!」
如何やら彼らの中で、この件は暗黙の了解として拘わらない+無かった事にしたようだ。
正確には見ていないふりをするようだった。
これから先、永遠かは知らないがジャンヌ・オーリックの写真やグッズがが出回ることは無いだろう。出た場合、童帝だけでは無く此処に居る魍魎達も集会も危ないだろう。
そうして彼ら魍魎達は、気分をあっさり変えて別の得物を得るために落札しに行くのだった。
−Interlude−
2009年 6月1日 某所
21年前、士郎がこの世界に移動――――転生してきた年のある地下空洞にて今現在も変わらず、黒と白に半々と別れた塔は健在であった。
しかし、今現在の党の周りには蝙蝠や蜥蜴それに虫の1匹足りもおらず、代わりに体を炎に覆われている様な4足歩行の獣の群れが2種類いた。
識別は簡単で、一方は全身ほぼ白で片方は全身ほぼ黒だ。
そんな獣たちが咆哮と共に何かが発せられた、
それは・・・。
『叶えろ、叶えろ、叶えろ、叶えろ、叶えろ、叶えろ、叶えろ』
と、白い方は念話を広める様に。
『壊れろ、壊れろ、壊れろ、壊れろ、壊れろ、壊れろ、壊れろ』
と、黒い方は呪詛をまき散らすように発していた。
だが、今のところ近隣住民に被害は無い―――とういか、21年間誰もここには来ていないし、誰もこれの存在に気付いていないのだった。今はまだ、だが。
『叶えろ、壊れろ、叶えろ、壊れろ、叶えろ、壊れろ、叶えろ、壊れろ――――』
発せられ続ける。そして、響く響く響く―――――。
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