虚無-ゼロ-part1/目覚めの時
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考えていると、ノスフェルがネクサスに向けてかぎ爪を振り下ろしてきた。食らうまいと、ノスフェルが振り上げてきたその腕をつかみ、腹に蹴りを叩き込んで押し出す。さらに光刃〈パーティクルフェザー〉を連射、火花の中へノスフェルを包み込ませた。が、ファウストが背後から首を締め上げてきた。一瞬息が詰まりかけたが、その腕をつかみ返し、ネクサスはファウストを背負い投げる。
「ディアア!!」「ヌゥウウ!!?」
投げ飛ばされたものの、とっさに着地に成功したファウストは特にダメージを受けることはなかった。掴み掛ろうとしたが、ファウストもネクサスの両肩に掴み掛り、二体は再び距離を置く。飛び蹴りでファウストに攻撃を加えると、ファウストはそれを両腕で防ぎ、一撃…三撃とネクサスにジャブを放つ。三度すべてを受け流し、ファウストの顔面を狙ってハイキックを仕掛けるも、ファウストは後転して回避。光線で形成逆転を狙い、十字に両腕を組もうとしたが、隙をついてノスフェルが再びネクサスに奇襲、かぎ爪の一撃がネクサスの背中に火花を散らす。
「グワ!!?」
怯んで膝をついたところで、ファウストはネクサスを無理やり立ち上がらせ、腹にこぶしを叩き込む。それを数度行い、最後の一撃の際は光弾〈ダークフェザー〉もおまけに付け、パンチと光弾の爆風によってネクサスは吹っ飛ばされた。
「デエエアアアア!!!」「ヌアアアア!!グウ!!!」
地面に激突し、ふら付きながらも立ち上がろうとするネクサス。不利に立たされている彼に、容赦することなくファウストは突進してきた。何とか一撃目のジャブを、姿勢を低くすることで回避したものの、それを見越して放ってきた膝蹴りを顔に受け、顔を抑えるネクサス。さらにもう一撃、ノスフェルのかぎ爪攻撃が襲う。ファウストとも距離が置かれたところで、ファウストは空に向けて一発の光球を発射する。光球は空高くまで舞い上がったところで分裂。空からネクサスを…いや、ネクサスだけではなかった。ジャンボットとケルビム相手に苦戦するゼロと、シルバーブルーメとサドラの呪縛から抜け出そうとしているレオさえも、その光弾の雨〈ダーククラスター〉の餌食になった。
「ウアアアア!!」「グアアアア!!」「ヌワアアア!!」
ピコン、ピコン、ピコン、ピコン…!!
ネクサスのコアゲージと、レオのカラータイマーがついに点滅を開始した。
ウルトラ戦士たちは、それぞれ窮地に立たされた。
「ウルトラマンを援護しろ!!」
アンリエッタの命令を受け、トリステイン軍のグリフォン隊がそれぞれさん部隊に分かれ、三人のウルトラ戦士たちの援護に回る。
「行け、エア・ハンマー!!」「ファイヤーボール!」
グリフォンに乗ったトリステイン騎士たちの数々の魔法が、ケルビムやサドラ、シルバーブルーメの体に直撃するが、怪獣たちは傷こそ負っても、
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