結集-コンセントレイション- part1/発進せよ!ウルトラホーク3号
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たコルベールによって開発されたガソリンが流し込まれたことで、いつでもホーク3号はフライトできる状態となった。
コクピットの操縦席に座り、自分以外の仲間たちが空を飛ぶ姿を一目見ようと集まっていた。船体の後ろからだと、排出口から火が噴くので危ないとの事のため、仲間たちは船体の横から距離を置いた位置にて見守ることにした。
「本当に飛ぶのかしらね?」
一見鉄の塊にしか見えない。まさか違う世界で鉄の塊が飛ぶなんて今も信じられないキュルケは疑惑の言葉を述べた。
「…わからない。でも…最近は常識外れのことが何度も起きている」
タバサも疑惑が晴れたわけではない。が、クール星人の円盤による学院の襲撃をはじめとして、何度も自分たちの常識にとらわれた日常があっけなく崩れ去る事態が起きた以上、可能性があるとは認知していた。
それについてはギーシュもまた同調している。
「あのサイトのことだ。きっと僕たちにできないことを平然とやってのけるに違いない」
「決闘で逆転されてから、サイトをだいぶ買うようになったわね」
「今の僕があるのも、サイトのおかげさ」
サイトを認めて以来、ギーシュは変わった。平民だの貴族だの、身分のことを全く気にしなくなったわけではないが、相手が卑しい身分の出身だからといって、相手を過小評価をすることがなくなった。そのおかげか、ちょこっとだけ周囲の女子からの人気が少し高まり、密かにモンモランシーを余計にやきもきさせたのは、また別の話。
「こうして、ひいおじいちゃんの遺品が空を飛ぶ姿を見ることになるなんて…」
ホーク3号を見上げ、シエスタは灌漑深くなった。
「サイト君の話だと、怪獣と戦う組織にいたそうだが…シエスタ君のひいおじいさんとは、一体どんな修羅場を潜り抜けてきたのだろうか…?」
同じようにそれを見上げるコルベールがそう呟くと、シエスタが自分の曾祖父、フルハシの一端を語り始めた。
「普段は優しく陽気なひいおじいちゃんだったそうですけど、故郷を守ることに強い誇りを持っていたそうです。だから、当時タルブに盗賊が襲ってきた時も、領主様の兵が来る前に、果敢に盗賊に立ち向かっていったことがあったそうです。その中にはメイジもいたそうですが、それでも怯まなかった。
盗賊が捕えられた後、どうしてそこまでできるのかって、おばあちゃんが尋ねたら、ひいおじいちゃんはこう答えたそうです。『俺には、違う世界からやってきて俺の故郷を守ってくれた親友がいた。どの世界にいても、そいつに恥じない男でならなくてはならない。いつか元気な姿で再会した時に笑われないように』って…」
「違う世界からの親友…ねえ」
興味深そうにコルベールが、そしてキュルケたちもその話を聞いていた。違う世界の親友…そしてそれで何かを掴んでいたフルハシ。まるで自分たちの状況のようだ。サイトが、ゼ
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