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転生者の珍妙な冒険
初めてだ・・・・こんなに疲れたのは・・・・・・
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段を取る。

「タロット、大アルカナは9番『隠者』の暗示するスタンド、隠者の紫(ハーミッドパープル)!!」

波紋の流れた蔓と葉っぱが、紫色のイバラに変わって屍生人に絡みつく。
「ぐおっ!!?」
「これも修行の成果、かな? 今までだったらこんな物伝いで波紋流してスタンドに、とかは無理だった。」
何はともあれ、これで敵の捕縛は終わりだ。サッサと仕留めよう。
「この隠者の紫(ハーミッドパープル)の能力は念写だ。お前の脳内から情報を抜き出してやる!」
そのまま隠者の紫(ハーミットパープル)を地面にも伸ばし、奴の脳内の情報を砂に書き込んでいく。
「チッ、コイツは下っ端か。何も持ってねぇな。」
あったのはディノの名前だけ、雑魚め。
「まぁいい、死にな。波紋を流し込んでやるぜ!!!!」
「やっ止め・・・・・アァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」
スタンド越しに流し込まれた波紋によって、屍生人はドロドロに溶けて消滅した。

「ふぅ、疲れた・・・・。」
「強くなってただろ?」
「ッ!!?」
いきなり後ろからかかった声にビビって振り向いたら、後ろにはジークがいた。
「何だ、アンタいたのかよ・・・・。」
「俺が敵の気配に気づかない訳ないだろ? お前より長くこの森に住んでんのに。」
確かに、言われてみたらそうだ。
ってことは、コイツ俺が倒すのずっと待ってやがったな・・・・・。
「不満そうな顔だな〜・・・、お前だって自分の実力が付いてきてるの分かっただろ?」
そう言って笑うジークの面を見てたら、怒るのも面倒になった。
それに、実際実力は付いてる。
このまま頑張ったら、いつか普通の飯にありつけるってことだ!!
「やっと分かったみたいね。じゃあ頑張れよ〜。」
「おぅ、見てろ!!」
俺の返事に手を振り、そのまま家の方へ歩き出すジーク。
その家の方角からは美味そうな匂いと共に煙が・・・・・・・・って!!
「朝飯作ってるんだったら言えやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」



こうして、今日もジークvs聖斗の飯争奪戦から1日が始まる・・・・・・。




















そして、1年後
























「準備出来たか、聖斗。」
「あぁ、行こうか、仲間探しに。」
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