初めてだ・・・・こんなに疲れたのは・・・・・・
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侵入者か。
「まぁ・・・いい。ジークじゃあ分からん俺の成長具合を確かめてやる!!」
「GYAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!!!!!!!」
俺の言葉を待ってたかのように茂みから飛び出してきたのは、ランクAの魔物、大鬼。
この森の魔物は狩り尽くされてるハズ、つまり誰かが外から持ち込んだって訳だ。
「やれやれ、このデカブツ殺した後に黒幕も潰さにゃならんのか・・・。」
ゲンナリしようが大鬼はお構いなしでその岩のような拳を叩きつけてくる。
・・・・・遅い・・・・!!
冷静に軌道を読み取り、攻撃の流れに添ってスッと回避。それが出来るほどに大鬼の拳は遅く感じた。
「以前の俺なら、慌てて跳ぶしか出来んかっただろうに・・・・。」
今ので分かった。
俺は間違いなく強くなってる!!
「そうと決まれば・・・・・オラァッ!!!!」
俺の眼前を通り過ぎた大鬼の腕を掴み、足を払って投げる。漢武夷流柔術の投げ技の型そのままだ。実戦化できるようになってる!
そのまま振りかぶった右腕に波紋を込め、
「波紋疾走!!!」
ガラ空きの胴に叩き込んで大鬼を吹き飛ばす。力試しに全力で殴ったらオーガは胸部を弾けさせて声もなく絶命した。
「予想以上だな。ジークの教えはちゃんと俺の体に染み付いてたんだ。」
その事は嬉しいが、まだ油断は出来ない。
大鬼なんて今までこの森に現れたことすらない魔物だ。ランクAっていう厄介な強さもあるから生半可な奴じゃあ使役なんて出来ない。
「・・・・まてよ? 確か子鬼は大鬼の幼体だったよな?」
子鬼はランクEの雑魚魔物だ。その程度だったらある程度の冒険者なら持ち運びが出来る。
子鬼を持ち運び、一気に成長させる。
普通なら有り得ないことだ。
だが、俺は少なくとも「逆」なら出来る能力を知ってる。
「そうか・・・・大鬼の黒幕はディノの刺客か・・・。」
「あの」スタンドなら気配を消して大鬼に近づく事ができたら子鬼に戻すことも出来、森まで子鬼を運んだらスタンドの能力を解除したらいい。
「エジプト九栄神の邪神『セト』が暗示するスタンド、セト神だな? 答えろ!!」
言いながら手に皇帝を出し茂みを撃つ。
どうせ宣言すらしてないから弾丸撃つだけだろうが、まぁ威嚇のつも【スキル「スタンド『タロット大アルカナ』」のレベルアップ確認。性能が向上します】・・・・ん?
謎のアナウンスに困惑してる間に、放たれた弾丸はキッチリと隠れてた敵を追尾して命中した。
「そこか!! クラッカーボレイ!!」
命中音がした場所に投げ込ん
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