暁 〜小説投稿サイト〜
ウルキオラの転生物語 inゼロの使い魔
第1部 ゼロの使い魔
第4章 伝説
[9/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
促した。

「オールド・オスマン。さっそく王室に報告して、指示を仰がないことには……」

オスマン氏は、重々しく頷いた。

「それには及ばん」

白い髭が、激しく揺れた。

「どうしてですか?これは世紀の大発見ですよ!現代に蘇った『イーヴァルディー』!」

「ミスタ・コルベール。『イーヴァルディー』はただの使い魔ではない。」

「そのとおりです。始祖ブリミルの使い魔『イーヴァルディー』。その姿形は記述がありませんが、始祖ブリミル以上の実力を持ち、攻撃、防御、回復…全てに特化した存在と伝え聞きます。そして、すべての言語に優れ、あらゆる武器、道具を使いこなし、その原理を理解する。なにより、その強さと勇敢さゆえに『イーヴァルディーの勇者』という物語もあるほど…」

「そうじゃ。始祖ブリミルは、呪文を唱える時間が長かった…そして、その魔法が強大が故に連発することができない……。そんな中、始祖ブリミルを守り、始祖ブリミルの代わりに敵を倒す。その強さは…」

「十万もの軍隊を一人で壊滅させるほどの力を持つ…」

「それが、王室に知れればウルキオラ君を使って戦をするじゃろう…もし仮に、それでウルキオラ君の怒りを買うようなことになれば…」

「トリステイン…いや、ハルケギニアが滅亡しかねない…」

「そうゆうことじゃ…」

「ははあ。学院長の考え深さには恐れ入ります」

「この件は私が預かる」

「は、はい!かしこまりました」

オスマン氏は杖を握ると窓際へとむかった。

遠い歴史の彼方へ、思いを馳せる。

「あのウルキオラ君が伝説のブリミルの使い魔『イーヴァルディー』か……。謎は深まるばかりじゃな…」

コルベールは夢を見るように呟いた。

「もしかしたら、ウルキオラ殿が始祖ブリミルの使い魔だったのかもしれませんね…」

「否定はできんのー…」

2人はウルキオラと『イーヴァルディー』のことについて考察していた。




ウルキオラがルイズの部屋に戻る途中、さっきの女がいた。

「お前か…なにか用か?」

女はウルキオラを見て申し訳なさそうに言った。

「ご、こめんなさい…あのとき、逃げ出してしまって」

ギーシュとの口論時のことを言ってるのだろう。

「気にするな…お前が謝る必要はない」

ウルキオラはそれだけ言うと(きびす)を返して歩き始めた。

すると、後ろからルイズが来た。

「ちょっとあんた、私を置いていくなんて…どういうつもり?」

「置いてきたつもりはない。お前が遅いだけだ」

ウルキオラがそう言うと、ルイズは顔をしかめた。

「なんですって!使い魔としての仕事もしないで勝手なこと言わないで!」

「そういえば
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ