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とあるの世界で何をするのか
第三十三話  レベルアッパーというもの
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「それで、佐天さんは何買うの?」

 今日、初春さんを買い物に誘っていたことはさっき聞いているので、佐天さんにそう尋ねてみた。

「あー、買うって言うか……新作の水着とか見ときたいかなって思って」

 佐天さんの目的はどうやら只のウィンドウショッピングだったようだ。まぁ、レベルから考えても毎年新作水着を買って遊びに行くなんてことは無理だろう。

「水着かぁ、事件が解決したら皆でプールにでも行く?」

 水着から連想したのか、御坂さんから提案される。

「いいですねー」

「プールもいいけど海に行きたいなぁ」

 佐天さんは乗り気のようだが、俺はプールよりも海の方が好きなので一応そう言ってみた。

「海に行くんだったら学園都市の外に出ないといけないじゃない」

「それはそれで面倒なんですよねぇ……」

 そうなのである。学園都市は海に面していないので、海に行きたければ学園都市の外に出なければならないのだ。学園都市の外に出るためには色々と面倒な制約があるので、ちょっと遊びにという理由で外に出る人はほとんど居ないのである。

「まー、プールで充分なんだけどね。ウチも、水着買って、プール行って、ナンパされて、一夏のアドバンスト・ツールを……」

「いや、アドバンスト・ツールって何!? それ以前に、アバンチュールだとしても神代さんは駄目でしょ!!」

「おぉー、御坂さんが怒濤の連続ツッコミしてるっ」

「アンタがさせてるんでしょーがっ!!」

 こうして明日、セブンスミストへ皆で出かけることになったのである。

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