暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos50-A束の間の奇跡/家族は巡り合う〜Testarossa Family〜
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信じられません、信じたくありません! が! 実際にこうしてフェイトをママと呼んでいらっしゃるヴィヴィオさんが実在しているのも事実ですから!!」
どうしよう、リニスさんがちょっと壊れちゃったかも。頭を抱えて唸り続けるリニスさんが「ヴィヴィオさん! フェイトの夫、あなたのお父様は、一体どこのどちら様でいらっしゃいますか!!??」わたしの両肩をガシッと掴まえてそう訊いてきた。ちょっとした恐怖で泣きそう。でもそれを耐えて・・・
「あの! フェイトママは本当のママじゃないんです!!」
「うちの可愛いフェイトを13歳という幼い内から身籠らせた馬の骨はいった――・・・え?」
「その、わたし、生まれがちょっと特別で、本当のパパとママは居ないんです」
リニスさんに伝える。なのはママのこと、フェイトママのことなど。わたしとママ達の出会い、どういった経緯で親子になったとか。血の繋がりはないけど、それでも家族として一緒に暮らしてるって。すると「ごめんなさい!」涙を零したリニスさんがわたしを抱きしめた。
「あまりに無責任でした。ごめんなさい、ヴィヴィオさん!」
「いいんです。わたし、今とっても幸せですから。なのはママにフェイトママ、ママ達のお友達、わたしの学校でのお友達、みんな良い人たちばかりだから!」
「あなたはすごく強いのですね」
「わたしひとりじゃ全然ですけど、この強さはママ達から貰いましたから!」
リニスさんの涙を指で拭い取ってあげると、リニスさんが「ありがとうございます」ってすごく綺麗な、フェイトママみたいな笑顔を浮かべた。
「でも、ヴィヴィオさんから未来のフェイトがとても頑張って、そして強く生きてるってことを聞けて嬉しかったです。フェイトもアルフも元気でいてくれているようで」
今の言葉が気になったから「あの、リニスさん。アリシアさんも一緒ですよ」そう話す。どうしてアリシアさんの名前を出さないんだろうって。するとリニスさんは目を大きく見開いて「アリシアが、なんと・・・?」って震えた声で訊いてきた。
「アリシアさんですよ。フェイトママのお姉さん。昔は、と言うよりは今もよく遊んでくれたり――」
「アリシアは生きているんですか!?」
「「???」」
リニスさんの険しい表情にわたしとアインハルトさんはビクッと肩を跳ねさせる。わたしは「どういう意味か解らないんですが」と返すのが精いっぱい。それほどまでにリニスさんの様子がおかしかったから。
「そんな・・・だってアリシアは、使い魔になる前の私と一緒にあの時・・・。だからプレシアは、フェイトは・・・」
頭を抱えてふら付いたリニスさん。それをアインハルトさんが支えた。どういうことかは全然理解できないけど、アリシアさんは生きてる。それを
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