暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos50-A束の間の奇跡/家族は巡り合う〜Testarossa Family〜
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え。大丈夫ですよ」と返したけど、わたしはその人をジッと眺めるのに夢中だった。
「あの、私の顔に何か付いていたりしますか?」
「ヴィヴィオさん・・・?」
「あ、いえ! なんでもないです、ごめんなさい!」
この女の人、どこかで見たことがある・・・かも。どこでだったかなぁ。その人はわたしの肩に乗ってるクリス、アインハルトさんの肩に乗ってるティオを見て「あ、お2人も魔導師ですか?」そう訊かれたことで、「ああああ!!」その人が誰なのか思い出しちゃった。
「リニス、さん・・・!?」
フェイトママとアルフの魔法の師匠で、お世話役で、でももう亡くなっている、フェイトママの本当のママ――プレシアさんの使い魔・・・。うんと小さい頃に写真で見たんだ、リニスさんを。
「私のことを御存じで? えっと、ヴィヴィオさん、でしたか?」
「あ、はい、高町ヴィヴィオです!・・・はっ(名乗っちゃった・・・!)あの、すいません、ちょっと! アインハルトさん!」
「え? あの・・・!」
アインハルトさんの手を引いてリニスさんからちょっと離れる。そしてリニスさんのことを思い出したのをアインハルトさんに伝える。話を聴いたアインハルトさんに「すでに亡くなった方が居るということは、あの方は過去から飛ばされてきた・・・?」そう言われて、「たぶんですが」と答える。
「あのー、ヴィヴィオさん? 私のことはどこで・・・?」
「どうします? 未来のことをお伝えしますか?」
「ど、どうすればいいんでしょう、アインハルトさん・・・」
「もしもーし」
「過去の方に未来のことをお話しするのはいけないというのは解っていますが、リニスさんにならまだセーフなのでは・・・?」
アインハルトさんの話も一理あると思う。リニスさんはすごく頭の良い人だったってアリシアさんは言ってた・・・と思う。だからもし過去に戻っても、フェイトママ達にはこの時代でのことは喋らないと思う。
「えっと、もしかしてうちのフェイト達とお知り合いですか?」
「その、なんといいますか。信じてもらえないかもしれませんが、わたしとこちら――アインハルトさんは、未来からこの新暦66年にタイムスリップして来たんです」
「66年・・・。私があの子たちの側から居なくなってから大体2年後が、この世界なんですね」
あっさり受け入れてもらえたことに戸惑っていると、「つい先ほど、トーマさんとリリィさんという未来から来たって子たちと会いました」なんてリニスさんが言ってきた。って、思いっきり聞き覚えのある名前が出て来たような気が・・・。
「あの、リニスさん。トーマってもしかして、トーマ・アヴェニール・・・?」
「はい、そうです。ヴィヴィオさんのお知り合いでしたか
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