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横浜事変-the mixing black&white-
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。上手く説明出来ないけど」

 「……だとしたら、君はやっぱり凄いな」

 「そう?私は私のために動いてるだけだから、そう言われても実感湧かないなぁ」

 ――自分のために動く、か。

 目の前にいる彼女の呟きを聞いて、ケンジは胸の奥で反芻する。何故だろうか、その言葉はやけに心の中に響いた。何だか重くて、けれど安心感がある。首元まで答えが出掛かっているのに上手く吐き出せない。そんな曖昧な感覚が彼の思考を一時的に停滞させる。

 「どうしたの?ボーっとしてないで帰ろうよ、ケンジ」

 「えっ。あぁ、うん。そうだね」



 そうして幼馴染は殺された。
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