6話
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イアール』!」
その剣を引き抜くと同時に鎌、槍、槌、剣が部屋の中にあらわれる。……聖と魔でも無い荒々しいオーラ、今にも動き出しそうな四種の武器。それこそが、ドラグハート・ウェポン。
木場はその中の一振りの剣に手を触れようとするが、虚しく弾かれてしまう。
「それが彼女の神器なのね。それにしても、まさか一誠の神器が赤龍帝の籠手だったなんて」
偶然にも新しく眷族にした一誠の神器が、僅か13しか存在して居ない最高位の神器、滅神具の一つ赤龍帝の籠手だったと言う幸運に驚きの声を上げる。
(……彼の持っている剣も、この剣も凄い力を感じる)
そう思いながら四季の持つ将龍剣ガイアールとは別の剣『銀河大剣ガイハート』へと手を伸ばす。剣士として純粋に目の前にある強力な力を秘めた剣への興味……いや、本人も自覚が無い所で別の意思が存在していた。『この剣があれば己の復讐も果たせる』と言う。
聖でも魔でも無い荒々しい力……聖剣や魔剣と言うカテゴリーに当てはまらない物でありながら、その剣の持ちうる力は……聖剣も魔剣も超える。
槍からは聖の、鎌からは魔の力を感じることが出来るが、四つの武器の持つ荒々しい力はそれ以上に感じられる。神器と考えるならば何かが封印されているはずだが、僅かなキッカケさえあれば今すぐにでも封印を解いて暴れだしそうなほどだ。
「っ!?」
だが、木場の手がガイハートに触れようとした瞬間、彼の手が弾かれる。『お前などにオレを持つ資格は無い』、そう言われている様で悔しさを覚えるが、もう一振りの剣ガイアールを持つ四季へと視線を向ける。
「あっ」
詩乃と繋いでいた手を離すと彼の手の中に在ったガイアールは消える。
(もしかして、これは)
再度詩乃の手に触れてガイアールを呼び出そうとすると……再度彼の手の中にガイアールが現れる。
(……ドラグナーじゃないオレがガイアールを扱うには詩乃の力を借りるしかないか)
四季はアウトレイジであってドラグナーではない。だが、詩乃はドラグナーなのだ。彼女の力を借りる事によって四季はドラグナーのみにしか扱えないドラグハート・ウェポンを扱えるようになったと言う事だろう。
「それが貴方達の|神器(セイクリッド・ギア)よ。一度でも発動できれば、後は自分の意思でいつでも発言可能なはず」
「これが……」
自分の武器の凄さがよく分かっていないながらも、一誠は自分の腕の籠手をマジマジと見ている。まあ、四季と詩乃の二人は、
(取り合えず速めに仲間の堕天使潰しに行こう……。護衛の為に詩乃に泊まって貰ったけど、あんまり続くと眠れない)
|好きな子《
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