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【IS】例えばこんな生活は。
例えばこんなものはもう訓練ではなくて決闘だろ
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動きが5通り、高速機動でかく乱する戦法でその場を離脱するパターンが9通り・・・」
『・・・うそ・・・全部読まれてる・・・!?』
「オウカの”八紘一宇”は確かに正確にして緻密だ。だがそれまでの戦闘を見れば動きをIS使いの中でもヴァルキリークラスの物を多用してくるであろうことは最初からわかりきっていた。そこから動きを逆算すれば、こんなものだ」

何でもないように平然としているリューガさんだが、スパコンより化物染みた予測だ。本当にオウカの手の内を完全に読んでいるらしい。そして恐らくこちらへの攻撃パターンも、夥しいほどに用意しているに違いない。それを戦いの為なら平然とやる。そう思わせる本気があった。

膝を曲げ、地面すれすれを滑る様に距離を詰めるルーシィ。戦いを目の前で見せられるのも勿論怖かったが、これは違う。―――俺とオウカを全力で叩き潰そうとしている。暴力的なまでの殺意が込められた白刃が迫る。
負けじとオウカも気迫を返す。ジェーンとの喧嘩で目覚めた闘争の意志は折れていないらしい。

『・・・まだ、まだぁッ!』
「そうだ、簡単に諦めるな」
『そして絶望の眼をしかと見せよ!模倣の力で得た贋作など、我が究極の力には無力!!』

剣と剣がぶつかり合う。いや、傍から見ればそう見える。だが実際にはオウカは全力でディバインアームを弾き飛ばそうと最適な動きをしているのにルーシィが打点を的確にずらしながら迫っているに過ぎない。桜花幻影のバリアを大量に纏わせているにも拘らず、その威力を以てしても受け止めるのが精いっぱいだった。

無論それで終わるオウカではない。あらゆるIS戦闘における剣撃戦のデータを基に次々にモーションを変えてリアルタイムで動きを書き換えながら剣を振るっている。しかし、リューガさんとルーシィには通用していない。それは彼の事前対策もあったのだが、そもそもリューガさん自身が強いのだ。
そういえばお父さんに小さい頃から戦闘訓練受けてるってこの前言ってたな。ますますリューガのお父さんの人間性が疑わしくなってきた。


『・・・ならっ!!”桜花幻影”、フルドライブ!!』

―――と、オウカが切り札を切った。装甲の隙間から、バリアの表面から、散華の刃から、オウカの全身から桜吹雪の様なエネルギーが噴出する。瞬間、オウカの身体が恐ろしい速度で移動を開始した。急加速、急停止、急速転回、曲線軌道、螺旋軌道、おおよそISで考えうる三次元機動の全てを使用した超変則軌道戦法。

この花弁には流石のリューガさんも・・・だと考えたんだが。俺はそこで絶望的な事実を思い出してしまった。

「あ、そう言えばこの装備作ったのって・・・」
「そう言う事だ。ルーシィのセンサーには既に対策がしてある」

全身を強かに打つ衝撃。ルーシィの腕部からビームの
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