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【IS】例えばこんな生活は。
例えばこんなものはもう訓練ではなくて決闘だろ
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10月20日 俺とオウカの運命の日

鋭角的でどこか鬼や鮫をイメージさせる攻撃的な意匠の装甲。
破壊と熱、そしてプロメテウスによって齎された神の炎を象徴する赤。
人ならざる不気味な威圧感を放ち、見る者を射抜く四眼(クアドラプルアイ)
UR規格型万能戦闘ISシリーズ『ヴァルシオン』2号機ヰ型、ペットネーム「ルーシィ」。
専属操縦者、リューガ・ゾルダーク。

それと相対するは、奇しくもリューガの作り出したISを駆る者。

しなやかで、しかしどことなく鎧武者を彷彿とさせる装甲。
闇と影、人の可視領域の最果てと有罪を示す罪深くも妖しい神秘の彩色、黒。
その身体から漏れ出す桜色は見る者を魅了する美しさを持つ。
通常規格専用戦闘IS『桜花(オウカ)』。
専属操縦者、真田悟衛門。


2者とも戦いの場でメディアに露出するのは初めての出来事であり、IS業界の裏ボスと称されるゾルダーク技研の跡取り息子と第2男性操縦者の激突は世界から注目を集めていた。

「私は話に聞いただけなのですが、リューガさんはそれほどにお強いのですか?てっきり技術屋専門なのかと・・・」
「アタシもそう思ってたんだけど、どうやら全然違ったみたい」
「どちらが勝つのだろうか、この戦いは・・・・・・」

箒の疑問は最もだった。専用機持ち達は全員が既にIS操縦者として新たなステージに立っているにも拘らず、リューガとルーシィはそれすら圧倒して見せた。その強さの秘密を知っていそうなのは、いつの間にか弟子入りしていた簪くらいである。

「簪、何か情報をくれないか?」
「UR企画のISは・・・・・・そもそも、通常の篠ノ之型ISとは、形式が異なる。あのISのコアは、博士ではなくリューガ先輩のお父さん・・・ビアン博士が作った、万能戦闘用の特別製・・・・・・」
「そうか、元来ISは人の心を理解するために姉さんが用意したもの。純粋な戦闘用を想定していたわけではない・・・」
「じゃあルーシィは戦うために生まれてきたIS・・・・・・?」

それは少し、哀しいような・・・と思うシャルだったが、ルーシィという人格がある以上はその意思も尊重しているのだろうと思い直す。

「ISコアが一度に放出できるエネルギー量が、通常コアとは異なる。通常の篠ノ之型ISだとコアから直列でエネルギー経路が繋がっているけど、UR規格はそのエネルギーをさらに増幅させるシステムを組み込み・・・その膨大なエネルギーによって、ヴァルシオンの規格外な装備と馬力を実働させている。単純計算でも、スペックは平均的な第2世代ISの・・・・・・」
「「「「「ISの?」」」」」


「10倍以上・・・・・・リミッター付きで」


全員絶句した。ちなみに、リミッター解除状態では日緋色打鉄でも勝ち目がある
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