暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
二十二章
鬼とドウター退治(地上編)
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「頼みます!」

そして私も小波さんとの連絡を切ると今度は船から通信が来ました。地上に降りている大型を追って隊長が降りている模様。そして夕霧に続くようにとゼロに最速でと頼み走り出しました。一方小波はというと。

「・・・・・ふぅ。これでよし。鬼はいいとして、ドウターというのは我々の武器は一切効かないのは本当のようですね(確かに鬼が多い。駿河が鬼の源となっているのは間違いないのだろうな・・・・)必要であれば、自分も調査に・・・・」

「今行くのは危ないと思うがね」

「なっ!?(背後を取られた・・・・・っ!?)」

「・・・・その装束、三河の服部家かな?」

「・・・・・・っ!」

「ああ。別に敵ではないよ。・・・・むしろ、味方さ。それにしても鬼とは違うのはいったい?」

「貴公!自分で言っておいて、一人で鬼とドウターの群れに向かうなど・・・・!」

「だ、大丈夫ですー!」

「あ・・・・貴女は・・・・?」

「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・」

「・・・・・・・・。す」

「・・・・・・・・す?」

「・・・・すみません。お水持っていませんか・・・・・っ?」

川を渡って木立を抜けて。整いすぎるほどに整った主要な街道を離れると、足元の道は途端に悪くなりました。ですが、私たちは馬の足を止めません。それで定時通信によりますと大型ドウターと小型ドウターは私たちが向かっている所に降りるとの事。それを追っている隊長専用機であるストフリとその手を掴んでいるIS隊2名。こちらが早いかあちらが早いかは分かりませんが。あとは小波さんがいる鬼とドウターの群れの事ですね。鬼なら対処は可能ですがドウターは人の手では不可能に近いです。

「夕霧、あとどのくらいですか?」

「もう目と鼻の先でやがります!」

「あ!あれを見るです!」

私たちは上を向くと大型ドウターが降り立とうとしているところが見えた。あっちの方が早かったようでしたか。そして私たちの進む先に、ゆったりと登る湯煙が見えてきました。どうやらあれが、小波さんの言っていた下部温泉らしいです。

「(沙紀さん)」

「(なんですか?小波さん)」

そんな中で頭の中に響くのは、小波さんの声。何か異変があったのか、空から来たドウターについてでしょうか?

「(鬼についてはもう大丈夫ですけど、ドウターはこっちに来るドウターを見ているようです)」

「(・・・・・はい?鬼は大丈夫ですか?)」

「どうしたでやがりますか?」

「小波さんによると鬼はもう大丈夫との事でした」

「大丈夫も何も、もうすぐでやがりますよ?それにあれについてはこちらでも見えますでやがりますし」

「そうなんですけど(もしかしてお家流使いました?)」
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