暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
二十二章
夜空×ドウターゲート出現×明け六つでの起床
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
丈夫だろうと、春日たちも言っていたそうな。

「そういえばこの前も、兎々に突っかかられたですよ?」

「兎々は素直じゃないでやがりますからなー。でも、兎々なりに兄上の事は認めてやがると思いやがりますよ?ここにはいない兄上でやがるが」

「だよねぇ。兎々ちゃんはそこが可愛いんだけど」

まあそうかもしれんがな。最近ではやっと扱いが慣れてきたし、ラ行変換もな。突っかかられても結局俺が勝ってしまうし。

「夕霧ちゃん。あとこれ。お弁当だよ」

「いつもすまないでやがりますな」

「別にいいよ。本当は薫も行きたいんだけど・・・・」

「今日は薫様はお仕事ですか?」

「うん。心ちゃんと陣中食をもっと良く出来ないか、考える約束をしてるから」

「乱舞・遊宴・野牧・河狩などに耽り、武具を忘れるべからず。天下戦国の上は、諸事をなげうち、武具の用意肝要たるべし・・・・流石でやがりますな」

甲州法度之次第第20条・・・・光璃が定めた分国法。こんな風に過ごさないとお仕置きだぞ、というルール。

「もちろんだよ」

意味的には遊んでばかりいないで、ちゃんと戦の備えに励めという事だそうだ。この国の法度の一つ。まあ俺もいろいろやっているから、当てはまらないと思うが。

「陣中食ですか。一真様も料理好きなので、きっと知っていると思いますよ」

「そうなんですか?お兄ちゃんが帰ってきたら聞いてみよー」

「それでは、出発しやがりますぞー!」

そして歌夜たちは夕霧に続くように馬に乗り、躑躅ヶ崎館を後にする。

「行ってらっしゃーい!」

夜の空気を切り裂いて、馬はゆっくりとした速さで進んでいく。今のスピードなら寒いが、日が昇れば暖かくなるとか。今のところ俺達の予定スケジュールは、鞠と合流して駿河を取り戻す。そこから越後とも和平を行い、そして久遠達と合流。と予定ではそうだが、生憎そう進むはずはないな。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ