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戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
二十一章 幕間劇
俺達の情報×果たし状
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もそれは聞いていないのですか?」

「拙はお屋形様の槍にござる。お屋形様の御心のままに、ひたすらにそれを振るうまで」

「だったら、あたい達も注意しなきゃだぜ、ここ」

「・・・・そんなに見境ないのですか?」

「いえいえ。それに私たち自身が惚れた事なので、一真様からは何もしておりませんよ?それに・・・・」

と言おうとしたが雫が俺を見たら言葉を止めた。まあそうなるんだけど。

「とにかくだ。俺には増やすかどうかは俺の問題ではない。そちら側の問題だ。俺には妻がいるのでな」

妻たちと言ったら誰?と言われたがそれは追々伝えると言ってから、武田四天王はその場を後にした。残ったのは俺と雫。

「・・・・あれが武田四天王、かー」

「そうですね。粉雪さんと心さんとは少しお話させていただきましたが・・・・少なくとも、こちらに必要以上の警戒は持っていらっしゃらないようでした。ですが・・・・」

「まあその続きからは言わなくても分かっている。俺と会うまではずっと謎の人物だったのだから。それに情報集めようにも、姿しか分からなかったらしいし」

ザビエルの情報を持っているから、武田の情報網は凄いと言いたいところだが。本当の足長とはきっと俺達なんだろうな。謎の人物と部隊、それに戦い方もだ。さっき一真隊の戦い方を知ったとき驚いていたけど、あれは半分本当で半分嘘だ。

「あとは、その謎の人物の者である一真様を信用に足るか次第でしょう」

「それは当たり前のことだな」

いきなり甲斐に連れられて鬼退治したあとに戻ったら、今日から主君の恋人になります、という風に言われたら素直に納得するもんじゃない。そういうのは天下御免の女たらしなら分からなくもないが、俺は違う。そう思いたい。

「はい。ですから、兎々さんが先陣切って一真様に勝負を挑んで下さったのは、結果的には良かったかと」

「俺もそう思う。それに織田家でも最初はこんな感じだったし」

主要家中とは手合せしたし、あの森一家でさえ唯一勝てない存在は俺となっている。

「どこまで勝ったのですか?」

「三若まではこのハリセンで勝った。麦穂、壬月とは刀にしてしたけど、結局勝ってしまったけど」

「あと森の二人にも勝ったのですよね?だから織田家中での最強と言われているが、一真様なのですね。ですが、流石と言っていいですね。武田家の皆さんは」

「雫から見てどう見た?」

「光璃様を中心に、良くまとまっていると思いました。秘密主義の主というのはえてして不信を生みがちですが、あの四人に関してはそれもないようでしたし」

「まあ、ウチも似たようなもんだしな。でもあの四人については同感だ」

それは、祝言のときの将の態度からだ。将一人一人が、光璃の考えを自分
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