暁 〜小説投稿サイト〜
戦国†恋姫〜黒衣の人間宿神〜
二十一章
越後から甲斐・甲府へ
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てよー!」

「ほほぅ!競争なら負けないでやがりますよー!」

「・・・・元気ですね。皆さん」

「まあ俺も加わりたいけど今はやめておこう。詩乃も雫も前よりかは楽になっただろう」

「夕霧さんと道のおかげですね」

夕霧の言ってた通り、川中島を過ぎてからは途端に道が良くなった。特に諏訪を過ぎた辺りからの街道はストレート。詩乃が言っていた軍用道路に力を入れていると言う話だ。あとトレミーからの定期通信によると、ガンダムの整備は毎日しているが、特に変わった様子はない。が、毎日整備しておかないと使うときに使えないからか、イアンやリンダ、ビリーが交代で整備をしているとフェルトが言っていたな。あとグラハムもたまにブレイヴに乗ってはビームの出力調整をしているとか。

「うぅぅ・・・・やっぱり夕霧は凄いのです。まだまだ綾那も特訓が必要なのです!」

「でも、綾那もなかなかやるでやがります。夕霧も久しぶりに本気を出したでやがりますよ」

俺が定期通信を聞いてる間に競争は終わったようだ。まあ俺が乗っているゼロなら負けないだろう。あと詩乃たちの疲労もだいぶ少なくなってきている。トレミーからの情報だとこの先も道はこんなのとか。長旅の後半戦になると休憩の回数は前半戦より減っている。

「一真様。今日はここで一泊だそうです。明日には甲府に着くと」

「了解した」

時計を見てもまだ14時か15時辺りだけど、無理をさせないペース配分も、甲斐への長旅が無事に終わる予兆なのであろう。この道の整備状況や夕霧の様子見では、武田晴信が悪い子には見えないような気がするけど、俺はあの書状を思い出したのか怒りが少しあった。そして次の日になった。ゆっくりしたペースで宿を出てから、しっかり整備された道を通り東へ。
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