十九章 幕間劇
祝杯×美空からの問答
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を放してくれたけど、肝心のこいつらは怒り心頭のご様子だった。それを見た美空は顔を青くして俺の背中に隠れた。
「たく。おいお前ら、落ち着け。美空が本気だったら俺は間違いなく抵抗してたか捕縛術でも使ってたけど、使っていないだろ?なぜだと思う」
「そ、それは兄様の気持ちを美空に言わせるため、ですか?」
「当たりだな。それに越後を味方に入れないと、あとでどうなるか知らんからな」
「今回はお兄ちゃんの懇意で契りを切らないわ。でもまた今度こういうことしたら、ただじゃおかないわよー!」
美空は俺の背中に隠れながら何度も頷いていたけど。そして剣を鞘にしまった護法五神。
「ふう。あと美空にも言っとくが、俺は大切に想う者には決して裏切らない」
「・・・・・・・」
しばらく黙ったままだったが、手を離さなかったら今頃首をへし折っていたと。
「まあ当たり前の反応だな、それは」
「私だって好きな男でもできたら・・・・そいつを裏切ったりしないわよ」
「そうだな。今はそういうことにしとくか」
「ええ・・・・そうよ。きっとね。もういいわ。私も疲れたから、お湯を使って寝る事にするわ」
「俺もそろそろ帰るが『お兄ちゃん』何だ?・・・・なるほどな」
少し手当をしてもらったのにこんなに長居をするはめになるとはな。
「今日は楽しかったわ。それと毘沙門天はなんて言っていたの?」
「気になる?なあにちょっとした問題が発生してな。主に俺を慕っている神や仏が怒り心頭なんだと。それを俺が怒りを収めてくるのさ。美空のおかげでな」
「それは『美空のせいではない』でも・・・・」
「今はそういうことにしとけ。美空のせいではない。ちょっとした試しだとな」
「その方がありがたいわね。じゃあまたね」
そして美空に見送られてから、俺はいや我は護法五神を神界に戻してから神界に向かった。そして暴動を丸く収めてから、俺の妻たちにキスをしてから我らの陣地に向かったけど。一方見送ったあとの美空はというと。
「・・・・・またね、か」
と言ったあとは黙ったままだそうだけど、とりあえず俺は神界から戻ってから寝た。この先の戦の準備のために。
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