入学編〈下〉
正体を現した人間=ドウターたち
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時にドウター化した人間が元に戻り、司一も終わったと思いまた逃げようとすると、壁が切れていく。細かく煌めく金色の刃は恐らく沙紀が貸した量産型の聖剣エクスカリバーなのだろう。
「ひいぃっ!」
腰を抜かしたのか、それともドウターの力が無くなったのかという無様な姿となり壁から飛び退いた。壁が崩れてきて空いたところから出てきたのは、桐原先輩と沙紀だったけど。恐らく裏口からのを全て排除したらしいな。
「よぉ。コイツらをやったのは、お前か?」
「まあな。それにしても、俺の剣の量産型を使いこなすとはさすがと言いたいくらいだな」
「ああ。この剣には俺の想像以上の力が込められている気がするぜ、感謝するのはこの剣を貸してくれた沙紀さんだな。あとは貸し与えてくれた織斑兄にもな。ところでこいつは?」
怯えた顔で壁に張り付く男を、蔑みの目で桐原先輩は指した。
「そいつが、ブランシュのリーダー、司一です。なお先ほどドウター化しましたがもうその力はないようです」
「こいつが・・・・・?」
変化は一瞬であった。俺にとっては、普段通りの顔をしておくけど、普通の人ならたじろぐ桐原先輩の怒気が籠った身体から放射された。
「こいつか!壬生を誑かしやがったのは!」
「ひいぃぃぃぃぃ!」
憤怒の表情で詰め寄る桐原先輩に、窮鼠の力を振り絞りサイオンノイズが浴びせられるが残念ながら桐原先輩が持っている剣は、自前の刀ではなく俺の剣を量産化した剣であるから魔法剣とは違う。なので、効果がないのを知ったのか逃げようとする。
「テメエの所為で、壬生がぁぁ!」
「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
真剣そのものなので、腕を斬り落とした桐原先輩はトドメを差そうとしていたが、沙紀に止められてから俺は司一の腕を絶対零度のように凍らせたのだった。そして止血してから俺らの戦いは終わったが、あくまでこの中だけだが。俺達は外に出たあとに地上班がいた。そしてゲートがあるが、もう出て来なさそうだと言っていたので、俺はゲートを閉じさせようとした。
『闇より暗き深淵より出でし―其は、科学の光が落とす影!』
呪文を言いながら、重力球が出てきたと思ったらそれを圧縮してから放つ俺。それを見る深雪たちだったが、数分後になるとゲートを消滅させた。少し体力が無くなったが、少し休んでからレオたちがいるところに行った。どうやら桐原先輩と十文字会頭は沙紀に剣を返していたところだった。
「よお、織斑兄。あのゲートと言ったのを閉じたのか?」
「ああそうだ。あれは俺だけしか閉じる事ができないが、・・・・どうやら空中戦ではこちらに降りてくるドウターがいるそうだ」
「ホントですか、お兄様」
「じゃあまたさっきの剣、貸してくれない?」
「無理。大
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