入学編〈下〉
対テロリスト戦(3)
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表からは、俺と深雪と蒼太。裏は会頭と桐原先輩と沙紀を。それぞれ配置させてから向かった俺達。廃工場内にドウター反応があるが、どこにいるかまでは分からない。たぶん今回のは人間がドウター化したのではないのかという推測をしている。外ではレオは対ドウター戦用のナックル付きの手甲で、殴ってからのオートマトンによる一斉射撃でエリカはCBメンバーから借りた剣=量産型の聖剣エクスカリバーで次々と斬り倒していた。正直エリカがここまで簡単にやれたのも、千葉家で剣術を学んでいたからであるからかもしれないけど。こちらは遭遇するのが、早かった一真たち。遮蔽物がなく、心眼でこの先を見たら悪意のある人間と銃を構える人間?がいたけど。
「ようこそ、初めまして、織斑一真君!そしてそちらのお姫様は、妹さんの深雪君かな?」
「テメエがブランシュのリーダーか?」
大袈裟な仕草で手を広げ、歓迎のポーズをとった男に対して、一真はそんなのはいらん余興だなと思いながら問いかけた。蒼太は光学迷彩で隠れているから、ブランシュリーダーや後ろにいる人間たちには特定されていないようだ。年齢は三十前後くらいか、意外に若いなとは思った。痩せ細った身体に縁なしのメガネ。学者か法律家のような趣の外見をしていた。
「おお、これは失敬。仰せの通り、僕がブランシュ日本支部のリーダー、司一だ」
「やはりそうか」
威圧感のない感じで、インテリが入っているのかと思うくらいの男としか認識しない。自己陶酔している気のある口調と仕草、あとはテロリストのリーダーらしい人の心と命を持て遊ぶように思えた。一真はやはりと思いながらも、狂気を認識しながら眉一つ動かさずに一真は深雪を隠すようにしてからショルダーホルスターから銀色の拳銃型のを抜いた。
「ふむ、それはCADだね。拳銃くらいは持っていると思ったのだが。それと外が騒がしいようで、それに魔法師とはいえ銃で撃たれれば死ぬのだよ?」
「俺は魔法師でもあるが、テロリストを裁く権利がある。それと外の騒ぎはお前の仕業なのだろう?」
「まだ学生だからてっきり反論すると思ったが、中々に面白い発言するんだね。君は。それと外の騒ぎは何の事なのか僕にも分からない」
外の騒ぎと聞いて、白を切るようだったが俺には分かる。ここにいる人間たちは既にドウターに汚染されていると、そう思ったのは後ろに控えている人間たちの魂だ。その魂はまるで俺に向けて助けを求めているようだった。それと同時に他の者には見えないが、神仏たちが俺に話しかけてきた。神召喚するのならいつでもいいと。さすがだなと思いながら警告を言った。
「投稿の勧告をしておく。全員、武器を捨てて両手を頭の後ろに組んでうつぶせになれ」
「ハハハハハハ、君は魔法の苦手なウィードじゃなかったのかい?おっと失礼、
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