第1部 ゼロの使い魔
第1章 俺は使い魔
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ウルキオラは、虚閃を放つのを止めた。
すると、男以外の三人の人間は安堵した。
ルイズは視線を地面に向け涙目だったが、青い髪の女と赤い髪の女は息を切らしがらも、ウルキオラから目を離すことはなかった。
(俺の虚閃の霊圧に耐えるとは…存外、カスばかりではないらしい)
「いいだろう…ここはお前に免じてやめてやる」
ウルキオラがそう言うと、男はため息をつき、礼を言った。
「話は覗き見をしていた奴のところでだ」
「は、はい。では、案内しますので私に着いてきてください」
「ああ」
男はルイズと、意識を取り戻した人間共に向けて言った。
「ミス・ヴァリエール…貴方もついてきなさい。他のものは教室に戻って待機していなさい」
「は、はい」
「「「「「「わ、わかりました」」」」」」
すると、他の人間は体を浮かせて教室に向かう。
(ほう…奇妙な技を使うんだな…色々と調べてみる必要がありそうだ…霊子の質も少し違うようだしな…)
「では、こちらです」
「ああ」
ウルキオラの後ろを、何やら不安な顔をしてルイズが着いていく。
(な、なんなのこいつ…それに、さっきのはやばかったわ…多分、お母様の魔法よりすごいわ…いったい私は何を召喚してしまったの?)
ルイズの気など知る由もなく、ウルキオラは男の後をついて魔法学院の中に入って行った。
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