入学編〈下〉
特別閲覧室×言葉の打ち合い
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カな!さっきまでアクセスできたはずが、遠隔操作によってアクセスできない様にセキュリティーをさらに厳重にしただと!」
「遠隔操作だと!どこからだ!」
「こ、これは!ここの特別閲覧室の外からだ。そこから遠隔操作をしているようだ『そこまでだ』!!!!」
と声が聞こえたので、振り返るとそこにはドアが開いていた。電子ロックをして鍵をかけたはずだったのに、そしてそこにいたのは二人だった。二人が登場した際に、男の方が拳銃型のCADで撃つと同時に記録用キューブとハッキング用の携帯端末が砕けた。しかも製造工程をビデオテープを巻き戻したかのように分解されたのだった。このドアは何重にもなった複合装甲の扉を内側からロックしていたのに、外から開けられた事に驚いたようだった。この二人が特別閲覧室に着いた頃を遡ってみよう。
「ふむ。このドアは電子ロックしてあって開けられないようになっているな」
「どうされますか?お兄様。このドアは物理的に強固であるため、対戦車ロケット砲の直撃にも耐える複合装甲ですが。魔法で破壊は可能ではあります、加重・振動・溶解、大規模な魔法式を構築となります」
「せっかくだから、このドアを壊さずにやってみようか?フェルトにミレイナ」
『何でしょうか?一真さん』
「このドアの電子ロックの解除と、特別閲覧室にアクセスし終えたあとにもう一度ロックをかけることは可能か?」
『可能ではありますが、そのドアをロックから解除するのはそちら側からじゃないと開けられないようになっています。外部からだとそちらからが早いかと、それかそちらの端末を扉前にところでアクセスしたら、こちらから何とか出来ますが?』
「なるほど。ならば、端末をドアの右端にある機械のところに繋げてと。経由は蒼い翼からで頼む」
『了解したのです〜。まもなく扉のロック解除と閲覧室にあるセキュリティーをさらに厳重にするです』
「よし。ロック解除と、さてと行くぞ、深雪」
「はい、お兄様」
と言う訳で、今に至る訳だ。まあ本当は、ドアごと筒抜けにするはずが電子ロックをハッキングして開けるのは容易い事だ。あとドアを閉じないように、開けたままにしてあるけど。
「よう、お前たちは産業スパイと言うべきか?お前らの企みは全て終止符となった」
銀色に輝く拳銃形態の特化型に見えるCADを右手に構えて、左手は今にも抜きそうなハンドガン。そして壬生先輩からは見知った人影でもあった。その背後には、携帯端末形態のCADを構えた華奢な人影が淑やかに控えている。彼ら兄妹の表情には少しも興奮というのがなく、自分たちが犯罪行為を働いていた最中という事を忘れそうになる。
「織斑君・・・・」
呟いた壬生先輩の隣で、右腕を上げる動き。降参のサインではなくハンド
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