暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
入学編〈下〉
対テロリスト戦(2)
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の用語を流用してこう呼ぶそうだ」の中に個々のエイドスを認識している。ただし、それを意識して、見分けることが出来る者は、少ない。本来の主人公である司波達也は、通常の魔法の才能と引き換えに、イデアの中に個々のエイドスを見分ける特別高性能の知覚力を有していたそうだ。だが俺のは全てを見通す目を持っているからか、現代魔法ではなく神の力として知っているのは、ここにいる深雪とCBメンバーと記憶共有者のみである。

「ふむ。二階閲覧室に四人、階段の上り口に二人、階段を上り切ったところに二人・・・・のようだ」

「凄いね。一真君がいれば、待ち伏せの意味が無くなっちゃう。実戦では絶対に敵に回したくない相手だな」

「特別閲覧室で何をしているのでしょう?」

「ふむ・・・・。特別閲覧室にあるのは、一般閲覧禁止の非公開文献にアクセスでもしているんじゃねえの。あれは魔法大学が所属する機密文献の宝庫だからな」

深雪の質問に対する俺の推測に、エリカがガッカリしてた。という表情をしていた。

「エリカ、何だか期待外れって顔をしているけど?」

深雪に訊ねられたのか、エリカはここぞとばかりオーバーリアクションで肩をすくめて見せたけど。

「だってさ〜、高校生の反乱なんて、青春の暴走、みたいな感じてチョッとワクワクするものがあったのに、種を明かせばありふれた諜報工作だなんて・・・・夢を返せって感じ?」

「俺に疑問系で聞かれても困るんだが・・・・。まあこの事件が終わったら、そうだな・・・・。九重寺だったら真剣での剣術の試合ができるから、そこでなら試合という仕合をやっても構わんが?」

「ホントに!なら、断然やる気が出てきたよ。待ち伏せの相手はあたしがもらったわ〜」

やる気を出させたエリカが飛び出した。まあ作戦通りだけど、エリカは剣術に関してはちょっとやそっとではやられないからな。音もなく、気配もなく、滑るように階段へ急迫。柄にCADを仕込んだ伸縮警棒を既に伸展済みのまま、待ち伏せしていたはずの敵が逆に奇襲を受ける。振り下ろされた警棒は打ち込まれた瞬間に背後へ翻っている。エリカは一瞬で二人を倒す技量を持つくらいの強さを持つ。まあさすが千葉家の人間だと思うが、俺とやるのはまだまだ隙があるけど。荒々しいレオの闘い方とは対象的に、洗練された白兵戦技だ。

「エリカもやると思いますが、お兄様から見てどう思いますか?」

「そうだな。例えCADを使おうが加速術式を使おうが、まだまだ隙があるからな。正直言って修業不足だね、俺は、と、これは秘匿だったな」

味方の倒れた音に気付いた階段で待ち伏せしていた二人が、エリカにはようやく気付いたようで。一人が駆け寄って来る背後で、もう一人が起動式を展開するので俺のCADにてその起動式を無効化したのを撃ちこんだ
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